PFAS検出試薬のNanoFrontier、韓国のビジネスイベントに出展へ
東北大学発のディープテックスタートアップであるNanoFrontier株式会社は、2026年10月21日(水)から23日(金)に韓国・大邱(テグ)のEXCOで開催されるグローバルビジネスイベント「Plug and Play Korea Expo 2026」に出展する。独自のナノ粒子生成技術を用いた第一弾の実装となるPFAS(有機フッ素化合物)検出試薬を紹介する予定だ。会期中の10月22日(木)には、技術や事業化の取り組みを紹介するピッチセッションへの登壇も予定されている。
PFAS規制強化を背景とした現場向け検出技術の展開
PFAS(有機フッ素化合物)は撥水・撥油性や耐熱性に優れ幅広く利用されてきた一方、環境中で分解されにくく残留性や健康影響が懸念され、各国で規制強化が進められている。日本では2026年4月から、水道水中のPFOS・PFOAの合算値を50ng/L以下とする水質基準が施行された。
従来の標準的な分析手法であるLC-MS/MS分析は、高額な装置や熟練技術者が必要で結果判明に日数を要する課題がある。これに対しNanoFrontier株式会社は、ナノ色素を水中に分散させて低濃度のPFASをその場で検出する試薬を開発している。特別な分析装置を必要とせず現場導入が容易な点が特長で、水環境や工場排水のモニタリング、原材料の受入検査などの用途を想定している。
展示内容と韓国市場での協業模索
同社は10月14日から16日にソウルで開催された韓国最大の半導体展示会「SEDEX 2026」への出展に続き、韓国での協業機会の探索を進めている。会場では水サンプルを預かりラボで測定する現在のサービスを紹介し、将来的な試薬販売への移行を計画する。
あわせて事業会社、水処理・環境関連企業、分析機器メーカー、試験・分析機関、商社、投資家などを対象に、サンプル評価(PoC)、共同実証、共同開発、韓国国内での販売代理店契約に関する個別相談を受け付ける。現在は有償の技術検証段階にあり、PFAS検出試薬の小規模製造への移行や安定供給体制の構築を進める方針としている。
会期中には、PFAS検出技術と事業化の取り組みを紹介するピッチセッションへの登壇が予定されている。
- 日時:2026年10月22日(木)13:00〜14:00(現地時間)
- 会場:EXCO East Wing 1F Hall 4
※複数社が順に登壇するセッションとなっており、登壇時刻は決まり次第SNS等で公表される予定。
出展する「Plug and Play Korea Expo 2026 @ FIX2026」は、今回で3回目の開催を迎える事前登録制のイベントである。併催の「FIX 2026」(会期:2026年10月21日(水)〜24日(土))は先端技術を扱う展示会で、2025年の開催時には11万5,000人以上が来場し、20カ国から117社の海外企業が参加した実績を持つ(主催者発表)。イベントの詳細は公式サイト(https://luma.com/pnpkorea-expo)で確認できる。
代表取締役の井上 誠也氏は、PFASをめぐる課題は国境を越えて共通しているとしたうえで、「今回の出展を、韓国の企業や投資家の皆さまと課題を共有し、ともに解決策を形にする機会にしたいと考えています。現場で使える検出技術を一日も早く安定供給できるよう、取り組んでまいります」とコメントしている。
NanoFrontier株式会社の概要
- 会社名:NanoFrontier株式会社
- 代表者:代表取締役 井上 誠也
- 所在地:宮城県仙台市青葉区片平2-1-1 東北大学産学連携先端材料研究開発センター215号室
- 設立:2025年4月7日
- 公式サイト:https://nanofrontier.jp
- 問い合わせ先:corp@nanofrontier.jp
本記事はNanoFrontier株式会社の発表および環境省の公表情報(https://www.env.go.jp/press/press_00075.html)をもとに作成されています。
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