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FMIC、音楽制作ソフトFender Studio Pro 8.2を発表

米国カリフォルニア州に拠点を置き、エドワード・バド・コールがCEOを務めるフェンダー ミュージカル インストゥルメンツ コーポレーション(FMIC)は、音楽制作ソフトウェア「Fender Studio」の最新アップデートとなる『Fender Studio Pro 8.2』を発表した。

今回のアップデートでは、ミキシング機能の拡張やクリエイティブな柔軟性の向上、ワークフローの改善など、ミュージシャン、プロデューサー、クリエイターの作業効率向上を目的とした各種機能が搭載されている。レコーディングや編集、制作、ミキシングといった機能を統合した環境において、ユーザーコミュニティからのフィードバックを反映した仕様強化が図られた。

今回の更新では、ミキシングとセッション構成を細かく制御するための機能が追加された。トリムオートメーションにより、MixtoolプラグインやVCAを追加したりオートメーションポイントを描き直したりすることなく、チャンネルやセンドのボリュームレイヤー上でオートメーションを滑らかに調整できる。

また、新しいミキサーオプションのディムソロを使用すると、ミュートされているチャンネルの状態を維持したまま、他のチャンネルの音量を指定した分だけ下げることが可能となる。これにより、全体の文脈を保ちながらボーカルやドラムなどの特定トラックに集中して作業できる。さらにマルチマーカートラック機能では、アレンジ上の任意の位置にマーカートラックを追加し、時間または小節/拍の位置に設定することで、テンポ変更時もビデオのキューポイントの印を維持しやすくなった。

制作作業を支援する編集機能の拡張

編集やクリエイティブ面では、ギターとピアノのステム分離機能が追加され、演奏の差し替えやオーディオからMIDIへの変換、サンプリングにおける柔軟性が高められた。ボーカルチューンプラグインには、自動的なキー変更を伴わずにキーとスケールを読み取る「Follow」オプションや、レイテンシーを3ms未満に抑えてリアルタイムでのトラッキングやモニタリングを可能にする「Low Latency」モードが加わっている。

Fender Studio ソフトウェア ゼネラルマネージャーであるアーント・カイザーは、今回のアップデートについて「ミュージシャンやプロデューサーの日常的な制作作業において、確かな違いをもたらすような機能強化に注力しました」と述べている。

MIDI 2.0対応とワークフローの改善

操作手順の効率化や演奏データの再現性向上に向けた機能も盛り込まれた。プラグインリプレース機能により、コンテキストメニューからインサートやセンド上のオーディオFXプラグインを直接置き換えることが可能となり、入れ替え作業の手順が削減される。また、ソングライターや作曲家向けには、個々の音符にサウンドバリエーションを割り当てて移動時も維持できるノート単位のサウンドバリエーションが備わった。

さらに、対応するコントローラーや楽器向けにMIDI 2.0のサポートが追加され、高解像度のベロシティやコントローラーデータを取り込み、ノートエディター内の各種レーンで確認できるようになっている。このMIDI 2.0機能は現在macOSおよびLinuxでサポートされている。フリーズ機能の改善も施され、チャンネルのボリュームやパンの設定状態を正確に保持したまま、トラックのフリーズやエフェクトのレンダリングが行える。

製品の価格体系とアップデート対象

『Fender Studio Pro 8.2』の価格体系および市場想定売価は以下の通りとなっている。

  • 永続ライセンス(市場想定売価:29,800円/税込)
  • Pro+ 年間サブスクリプション プラス パーペチュアル (市場想定売価:26,800円/税込)
  • 永続ライセンスのアップグレード(市場想定売価:14,800円/税込)
  • 月額サブスクリプション(市場想定売価:2,900円/税込)

なお、永続ライセンスの所有者、およびFender Studio Pro+のサブスクリプション利用者は、今回のアップデートを追加費用なしで利用できる。

本記事はフェンダー ミュージカル インストゥルメンツ コーポレーションの発表をもとに作成。

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