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日本のデジタル広告支出が前年同期比22%増、Sensor Towerがレポート公開

モバイルアプリやゲームのデータ分析を手掛けるSensor Towerは、日本のデジタル広告市場に関するレポート『2026年日本のデジタル広告インサイト』を公開しました。レポートによると、2026年1月から8月における対象チャネル内の日本のデジタル広告支出は93億ドルに達し、前年同期比22%増加しました。また、広告インプレッション数は前年同期比8%増の2兆6,000億に達しています。

日本のデジタル広告市場では、チャネルごとの役割分担が進んでいます。Sensor Towerが追跡する広告チャネルの中ではLINEの広告インプレッション数がトップとなり、InstagramとFacebookが続いています。広告主のインプレッション上位にはGoogle、NAVER、Recruit Holdingsがランクインしました。

一方で、予算とインプレッションの配分は一致していません。Instagramは日本のデジタル広告支出の36%を占めており、最も予算が集中しているチャネルです。これに対しLINEは、広告支出では9%にとどまるものの、広告インプレッションでは39%を占めており、平均CPMは約0.9ドルと推定されています。ソーシャルおよび動画プラットフォームに高い予算密度が集まる一方、LINEが大規模なインプレッションを担う構図がみられます。

AI検索への参入と高意向ユーザーへのリーチ

AI検索が情報収集や比較、意思決定のプロセスに入り込む中、新たな広告チャネルとしての活用が始まっています。Sensor Towerのデータによると、日本では不動産、旅行、金融サービス、仕事&教育などの意思決定型業界がChatGPT広告チャネルに対して強い親和性を示しています。

旅行やショッピングなどの休暇消費に関連するブランドでは、8月のお盆休み前にChatGPTチャネルへの投資を増やす動きがみられました。事例として、PERSOL CAREER(パーソルキャリア)のハイエンド転職プラットフォームであるdoda Xでは、2026年7月から8月の広告インプレッションのうち11%がChatGPT経由となっており、仕事&教育業界全体の水準を上回っています。

世界全体の市場動向とは異なり、日本でデジタル広告支出とインプレッションが最も大きい業界はメディア&エンタメです。2026年1月から8月において、同業界のデジタル広告支出は前年同期比23%増加し、インプレッションは前年同期比14%増加しました。

サブカテゴリー別では、書籍&マンガが最大の広告インプレッションを記録し前年同期比22%増となったほか、映画・テレビ番組が前年同期比35%増、ソーシャルメディアが前年同期比51%増となりました。NAVER Webtoonやピッコマといったマンガプラットフォームが上位広告主を占めているほか、AbemaTV、U-NEXT、Disney+などのストリーミングプラットフォームも活発な動きをみせています。

日本のゲームブランドによるデジタル広告投資は2024年以降上昇傾向にあり、中国、韓国、欧米のパブリッシャーが投資を拡大しています。2026年1月から8月の日本におけるゲーム広告インプレッショントップ10には、『アークナイツ:エンドフィールド』『パズル&サバイバル』『ゴシップハーバー:マージ & ストーリー』『信長の野望 真戦』といった中国の海外展開製品が複数ランクインしました。

市場全体として、単に露出を増やすだけでなく、チャネルやターゲット層、シーンに応じた配信の最適化が進んでいます。例えばキリンは、若年層向けに飲料事業でTikTokを活用し、健康・美容事業ではレビューや長尺動画に適したYouTubeを重視するなど、製品ラインごとの使い分けを行っています。また、夏季やFIFAワールドカップの時期に合わせて飲料とビールの配信重点を切り替えるなど、季節やイベントに応じた展開もみられます。

Sensor Towerについて

Sensor Towerは2013年にサンフランシスコで設立され、モバイルアプリやゲームのデータ、分析環境を提供しています。

  • 設立:2013年(サンフランシスコ)
  • 日本オフィス拠点:東京・神田(2025年移転)
  • 提供サービス:App Performance Insights、App Advertising Insights、Pathmatics(デジタル広告インサイト)など
  • 詳細URL:https://sensortower.com/ja/blog/state-of-digital-advertising-in-japan-2026-report-JP

※本レポートのダウンロード数データはApp StoreとGoogle Playの推定値に基づいており、プリインストール、重複ダウンロード、サードパーティAndroidアプリストアで発生したダウンロード数は含まれていません。

本記事はSensor Towerの発表をもとに作成されています。

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