アットマークテクノ、小容量ストレージ向けOS構成を開発 コスト削減へ
株式会社アットマークテクノは、自社が提供するLinux OS「Armadillo Base OS(以下、ABOS)」の新たな構成として、小容量ストレージ向けの「ABOS Compact Profile」を開発しました。従来の標準構成が持つセキュリティ機能やコンテナ運用、ソフトウェアアップデート(OTA)機能を継承しながらOS領域を縮小し、システム全体の低コスト化を図ります。新構成は2027年1月に発売を予定しているCPUボード「Armadillo-940」に標準搭載されます。
半導体やメモリ価格の高騰が機器メーカーのコスト負担となる中、従来の組み込みLinux環境で普及してきたeMMCに代わる選択肢として、安価で小容量なSPI NANDフラッシュメモリ(256MB〜、以下 SPI NAND)への対応を進めました。従来のStandard ProfileではOS領域に約1GBを確保していましたが、ストレージ利用構造を見直すことでOS領域を約200MBまで削減し、ハードウェア構成の低コスト化を可能にしています。
小容量環境での信頼性とコンテナ・アップデート機能の両立

アップデート失敗時にも確実にリカバリーできるよう、ブートローダーやOS主要機能の二面化による信頼性を維持しています。配置構成を最適化することで、小容量ストレージでありながらコンテナエンジンによる「OS環境とアプリケーション環境の分離」やソフトウェアアップデート(OTA)機能を実現し、制約のある環境でもアプリケーションの開発や運用を可能にしました。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運用する「JC-STAR★1」のIoT製品基準に適合可能な機能を備え、ゼロからのセキュリティ構築にかかる開発・検証工数の削減を見込めます。同社は今後、さらに上位のセキュリティレベルやEUサイバーレジリエンス法(CRA)を見据えた機能拡充を順次進める方針で、毎月のOSアップデート提供による長期サポートも継続します。また、開発者はターゲット機器に応じてeMMC向けの「Standard Profile」とSPI NAND向けの「Compact Profile」を選択でき、プロファイルが異なってもアプリケーション開発環境やコンテナ互換性は共通して維持されます。
2027年1月発売予定の「Armadillo-940」に標準搭載
ABOS Compact Profileは、2027年1月に発売を予定している最新CPUボード「Armadillo-940」(512MBのSPI NANDを採用)に標準搭載されます。発売に先立ち、2026年10月21日(水)〜23日(金)に幕張メッセで開催されるRX Japan株式会社主催の「Japan IT Week 秋」アットマークテクノブース(2ホール、小間番号: A1-2)にて、実機展示が行われる予定です。
会社概要とお問い合わせ先
札幌市に本社を置く株式会社アットマークテクノ(代表取締役社長:實吉 智裕)は、産業用組み込みプラットフォーム「Armadillo」シリーズを展開し、25年にわたり累計90万台以上の出荷実績を持っています。
- 株式会社アットマークテクノ 詳細情報: https://www.atmark-techno.com/
- Armadilloシリーズ 製品情報: https://armadillo.atmark-techno.com/
- 報道関係のお問い合わせ: 株式会社アットマークテクノ 営業部 マーケティンググループ(TEL: 011-299-1501 / E-mail: info@atmark-techno.com)
- 購入に関するお問い合わせ: 株式会社アットマークテクノ 営業部(TEL: 03-5904-8031 / E-mail: sales@atmark-techno.com)
本記事は株式会社アットマークテクノの発表をもとに作成しました。
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