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日本規格協会、化学繊維製化粧ブラシの力学特性に関するJISを発行

東京都港区に本部を置く一般財団法人日本規格協会(理事長:朝日弘)は、2026年10月20日に化学繊維製化粧ブラシの力学特性に関する日本産業規格(JIS)を発行した。これまで人の感覚に頼っていた化粧ブラシの使用感を客観的に評価する指標として、曲げ剛性や摩擦力といった力学特性の測定方法を規定している。化学繊維を採用したブラシの開発が増加する中、効率的な製品開発や品質管理の向上を後押しする。

規格制定の背景

化粧ブラシの使用感には、繊維自体の特性だけでなく、束としての形状の特性が重要とされる。これまでも繊維単体としての物性・成分の試験方法は存在していたが、筆やブラシのような繊維束としての実用的な特性を評価する試験方法は確立されていなかった。

近年はブラシ用の化学繊維の開発や使用が増加傾向にあり、客観的かつ数値的な評価に対するニーズが高まっていた。

測定の原理

ブラシを肌に当てて払うように動かす際、穂先が曲がりながら肌の表面を滑ることで、肌に対して穂先が元に戻ろうとする曲げ剛性と、表面を滑ることで生じる摩擦力が働く。

今回規定された方法では、測定装置によってブラシを使用する模擬動作を行わせる。肌に見立てて配置された平板端子面に働く垂直方向の力(曲げ剛性の大きさを示す)と、水平方向の力(曲げ剛性及び摩擦力の大きさを示す)という2軸の力を同時に計測し、コシ感に繋がる曲げ剛性となめらかさに繋がる摩擦力を数値化して力学特性を測定する。

分類と測定条件の設定

化粧ブラシにはフェイスブラシやアイライナーなど用途に応じた多様な形状があり、化粧料にもパウダーやリキッドなどの種類が存在する。

規格では用途や化粧料を基に化粧ブラシを分類し、測定条件の選定に活用できるよう、各分類に応じた推奨測定条件を設定している。

発行規格の概要と期待される効果

制定された規格により、化学繊維製化粧ブラシの力学特性を客観的・数値的に評価する試験方法が確立されることで、企業による新たな製品開発の促進や品質管理の向上に寄与することが期待されている。

発行された規格の概要は以下の通り。

  • 規格番号:JIS S 4052:2026
  • 規格名称:化学繊維製化粧ブラシの力学特性測定方法(Test method for mechanical properties of synthetic fiber make-up brushes)
  • 仕様:A4判、16頁
  • 価格:税込価格:2,860円(規格類は価格が変更される場合がある)

本記事は一般財団法人日本規格協会の発表をもとに作成。

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