湯の山 素粋居の茶室抱土で席披き茶会 千宗屋氏監修で文化体験の展開へ
株式会社アクアイグニスが運営する三重県菰野町の別邸「湯の山 素粋居」で、客室「土逢」にしつらえた茶室「抱土」の席披き茶会が催された。茶室は武者小路千家家元後嗣の千宗屋氏が監修したもので、当日は陶芸家・造形作家の内田鋼一氏とともに亭主を務め、写真家・美術作家の杉本博司氏らを迎えた。「抱土」は今回の席披きを機に本格的な茶の湯の場として歩み始め、同施設では今後、茶の湯体験や文化体験を展開していく予定だ。


武者小路千家家元後嗣の千宗屋氏が監修した茶室「抱土」
「抱土」は、「土」をテーマにした客室「土逢」にしつらえられた茶室で、その名には客室のコンセプトから「土に抱かれる」という意味が込められている。
2026年9月27日に催された席披き茶会では、千宗屋氏と内田鋼一氏が亭主を務め、杉本博司氏らを迎えて「抱土」に初めて茶の湯の時間が流れた。湯の山 素粋居では今後、「抱土」での茶の湯体験や、四季の移ろいや工芸、美術と茶の湯を結び付けたこの地ならではの文化体験を展開していく予定としている。


室町時代の水指など千宗屋氏が選定した茶道具
席披きに用いられた茶道具は、千宗屋氏が茶室の空間に合わせて選び、取り合わせた。
鈴鹿にも程近い信楽で焼かれた室町時代の鬼桶水指や素朴な風合いの高麗茶碗、江戸初期の伊勢出身の茶人杉木普斎の茶杓をはじめ、異なる時代や地域に因んだ道具が用いられた。これらの道具が土壁や庭の景色と呼応し、「抱土」ならではの一席を形づくったとしている。

席披きに携わった千宗屋氏と内田鋼一氏のプロフィール
千宗屋氏は1975年京都生まれで、武者小路千家第15代家元後嗣。斎号は隨縁斎。慶応義塾大学環境情報学部卒業、同大学大学院前期博士課程修了(中世日本絵画史)。2008年、文化庁文化交流使としてニューヨークを拠点に世界各国で活動した。明治学院大学非常勤講師、慶應義塾大学総合政策学部特別招聘 教授、同志社大学特別講師を歴任し、近著に『もっと知りたい千利休と茶の湯』(東京美術)がある。

内田鋼一氏は愛知県出身の陶芸家・造形作家。世界中の窯業地を旅し、各地の土を使った焼き物制作を経て、三重県四日市市と滋賀県朽木村に工房を構える。鉄をはじめ、土以外のさまざまな素材でも造形作品を発表している。国内外の美術館やギャラリーで展覧会を多数開催するほか、商業施設のプロデュースやアートディレクションなども手がける。地元四日市には私設美術館「BANKO archive design museum」を開館し、工芸と人との関わりを探求している。

湯の山 素粋居は、東京都中央区に本社を置く株式会社アクアイグニス(代表取締役:立花哲也)の別邸として2020年7月にオープンした離れ宿。土、石、漆喰、木、漆、和紙、硝子、鉄という素のままで美しい8つの素材をテーマにした12棟のヴィラを備え、現代美術や工芸、古美術、アンティークがしつらえられている。
- 所在地:〒510-1233 三重県三重郡菰野町菰野4842-1
- アクセス:近鉄湯の山線「湯の山温泉駅」より徒歩5分・新名神高速道路「菰野IC(ETC専用)」より車で5分
- 部屋数:12棟
- 駐車場:50台
- お問い合わせ:059-390-0068
- URL:https://sosuikyo.com/
本記事は株式会社アクアイグニスの発表をもとに作成。
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