山本ファーム有限会社、熟成技術Thermaromeの基礎データ無償公開へ
山梨県甲州市の山本ファーム有限会社(代表:山本 正)は、一般的な厨房機器と冷蔵庫を組み合わせてフルーツの香りや旨味を引き出す熟成技術「Thermarome(テルマロム)」の基礎データをまとめた「Thermarome Data Ver 1.0」を、2026年10月20日より自社ウェブサイトにて無償公開する。
日本の伝統的なゆず湯から着想を得た同技術は、生食の良さを残したまま熟成を行える点が特徴となっている。気候変動によって高品質なフルーツの安定生産が難しくなるなか、同社は技術を独占せずにオープンソース化することで、料理人や生産者、消費者など多様な層への普及を目指す。
温熱と芳香を掛け合わせた独自の熟成技法
「Thermarome」(現在商標登録出願中)は、「Therme(温熱・微熱)」と「Aroma(芳香)」を掛け合わせた名称の通り、密閉したフルーツを春陽の湯(37℃~42℃)で穏やかに温める技法である。これにより、特有の加熱臭を出さずに華やかな香りと濃厚な旨味を引き出すことができるという。
本技術の基礎研究は10年ほど前に行われたが、当時は周辺調理機器との兼ね合いで量産体制の構築が難しく、実用化が見送られていた。しかし近年、水流循環型低温調理機の普及が進み、真空パック機などを含めて総額5〜6万円程度から揃えられる一般的な厨房機器で高品質な熟成が可能になった。さらにリキッドフリーザーなどの冷凍保存の技術革新も進み、日持ちしない熟成フルーツの流通も一定程度は可能と思える環境が整ってきたとしている。
技術独占からオープンソース化への転換
今回の無償公開の背景には、近年の気候変動により高品質なフルーツの安定生産・出荷が難しくなっている現状がある。山本ファーム有限会社は、零細企業が技術を独占するよりも広く公開することで様々なメリットが生まれる環境になってきていると判断し、オープンソース化を決定した。料理人やパティシエ、生産者、消費者が自由に熟成フルーツを楽しめる環境づくりを後押しする考えだ。
計12品目の基礎データを公開
2026年10月20日より無償公開される「Thermarome Data Ver 1.0」では、山梨県が日本一の生産量を誇る生食ブドウや、温州みかんをはじめとする柑橘類など、計12品目の基礎データ(推奨温度帯・時間レンジ)が提供される。
対象品目は以下の通り。
- 青系ブドウ(シャインマスカット)
- 黒系ブドウ(巨峰、ピオーネ)
- 赤系ブドウ(甲斐路)
- リンゴ(赤、青系品種)
- 柑橘類(温州みかん、オレンジ、グレープフルーツ、すだち、レモン)
- 甘柿
公開ページURL:https://www.sakura-ya.info/thermarome/
本件に関する問い合わせ情報は以下の通り。なお、同社は少人数で運営しているため、メールまたはフォームからの問い合わせを求めている。
- 企業名:山本ファーム有限会社
- 担当者:太田 尚子
- 所在地:〒404-0041 山梨県甲州市塩山千野4221
- E-mail:yamamotofarm.sakuraya@gmail.com
- 問い合わせフォーム:https://www.sakura-ya.info/inquiry
- 公式HP:https://www.sakura-ya.info/
本記事は山本ファーム有限会社の発表をもとに作成。
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