女性9割が断れない食事の誘い、セクハラも半数超
株式会社LIFRELLが運営する婚活・恋愛情報メディア「婚活パラダイス」が、20代から30代の正社員・契約社員・派遣社員の女性121名を対象に「業務外の食事ハラスメント」に関する実態調査を行った。
調査の結果、回答者の約92%が業務とは直接関係のない食事に誘われた経験があると答えた。誘いの相手は上司が最も多く、9割近くに上った。同僚や取引先・顧客からの誘いも少なくない。
食事の状況については、最初から2人きりだったケースが最多で、途中で他の人が抜けて2人きりになったり、半ば強引に2人きりの状況を作られたりしたケースもあった。2人きりになることを望まない場合、87%が断りたいと思ったが、実際には断れなかった。
断りづらい理由としては、人間関係の悪化や仕事・評価への影響を懸念したことが上位を占めた。また、職場の雰囲気や業務と混同される状況も、拒否しづらい要因となっている。
食事の場やその過程で、言葉や身体的なセクハラを受けた経験がある女性は半数以上に上った。一方で、ハラスメントの線引きが曖昧になりがちな現状もうかがえる。被害を受けた際は、対処法がわからず困惑したり、我慢せざるを得ないと感じたりするケースが多い。
こうした経験により、仕事やメンタルに影響があったと答えた人は48%に上り、無意識下でストレスや不安を感じている可能性もある。
今後は企業側のルール整備やハラスメント発生時の相談体制強化が一層求められる。適切なサポートや相談先を整え、女性が安心して働ける環境づくりが急務だ。