車内閉じ込め防ぐたすけてブーブー安全教室が大阪で開催 園児約100人が体験
「たすけてブーブー」プロジェクトは2026年10月16日(金)、大阪市住吉区の英明幼稚園 住吉にて、車内に閉じ込められた際に子ども自身がクラクションを鳴らして周囲に助けを求める方法を学ぶ「たすけてブーブー」安全教室を開催しました。本プロジェクトは2025年6月に始動した啓発活動で、2026年9月に静岡県で初開催された教室に続き、大阪では今回が初の実施となりました。当日は同園の園児約100人が参加し、絵本や実車を通じた体験学習が行われました。

音楽と絵本の読み聞かせで助けを求める方法を学ぶ



安全教室では、ジャグバンドのTheWorthless MINI(ザ・ワースレス ミニ)による音楽を交えた「絵本歌ショー」が行われ、絵本『ぶたすけのラッパ』の読み聞かせが披露されました。



『ぶたすけのラッパ』は、主人公のぶたすけが園バスの中に閉じ込められ、クラクションを鳴らして周囲に助けを求める物語です。子どもたちは読み聞かせを通じて、車内から出られなくなった場合の対処法を学びました。TheWorthless MINIは、クラクションの名前や場所を知っている子どももいたとしつつ、改めてその位置を具体的に伝えることを意識したと振り返っています。
園バスや乗用車を使いクラクション鳴らしを体験



読み聞かせの後には、英明幼稚園 住吉が保有する園バスに加え、ダイハツ工業株式会社および大阪ダイハツ販売株式会社より提供されたタントカスタムを使用し、子どもたちが実際にクラクションを鳴らす体験が行われました。
子どもたちは車両に乗り込んでクラクションの位置を確認し、鳴らすために必要な力を確かめました。今回の開催では3歳児を中心とした年少の子どもの参加が多く、片手では十分な力をかけられない場面も見られたため、両手を使ったり水筒を活用して押し込んだりする工夫が試みられました。絵本の作者でプロジェクト発起人のやまざきひろしさんは、「クラクションを鳴らすにはどれくらいの力が必要なのか、子どもたちにも伝わったのではないかと思います」と述べています。
園での安全対策と取り組みの背景
英明幼稚園 住吉の森崎好美園長は、普段から降車確認用の用紙を活用し、担任の確認後に園長へ報告する体制を整備しているほか、添乗職員と運転手による二重の車内確認を毎日徹底していると説明しました。そのうえで、万が一の事態に備えて自ら身を守る行動を学ぶ重要性を語りました。
大阪府の調査によると、2017年4月以降、府内の保育施設や幼稚園など計19施設で送迎バス内への置き去り事案が確認されています。また、JAFによる2025年8月の全国集計ではキー閉じこみによる出動が194件発生しており、日なたでエアコンを停止させた車両の運転席付近が5分後に38℃、90分後には53℃に達した検証結果もあります。プロジェクトでは、大人による安全確認の徹底を前提としつつ、万が一の際に子ども自身が助けを求める手段を周知しています。
今後の展開と開催概要
「たすけてブーブー」プロジェクトは今後、全国の幼稚園・保育園・こども園などで啓発活動を推進し、全国1,000園に向けて絵本やリーフレットを配布する予定です。
今回の安全教室の実施概要は以下の通りです。
- 日程:2026年10月16日(金)
- 場所:英明幼稚園 住吉(大阪市住吉区清水丘1-24-10)
- 内容:絵本『ぶたすけのラッパ』読み聞かせ(TheWorthless MINI)、園バスおよび大阪ダイハツ販売株式会社提供のタントカスタムを使ったクラクション体験
本記事は「たすけてブーブー」プロジェクトの発表、および大阪府「保育施設等における送迎バス内の置き去り事案について」(https://www.pref.osaka.lg.jp/o090120/kosodateshien2/r4bussurvey/index.html )、JAFの公表情報をもとに作成しました。
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