エスペック、蓄電池安全ガイドライン対応の試験認証サービスを2026年11月開始へ
エスペック株式会社は、第三者試験認証機関の日本法人であるテュフズードジャパン株式会社との協業のもと、2026年11月に蓄電池システムの試験から認証までを一貫して提供するワンストップサービスを開始する。独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が定めた「公共調達・重要インフラ向け蓄電池システムの安全ガイドライン」に基づく取り組みとなる。同社はサービスの提供を通じて利用者の利便性を高め、同ガイドラインの普及と活用を促進するとしている。
安全ガイドライン策定の背景と5つの要件
蓄電池システムは、行政サービスや情報通信、電力といった社会インフラに用いられ、安定的なサービス提供を支える役割を担っている。一方で近年は事故が増加しており、今後の普及拡大に伴うリスクの高まりが懸念されている。
こうした状況を踏まえて策定された本ガイドラインでは、設置場所や非常時・災害時に想定される環境を考慮し、5つの安全要件(耐地震波衝撃、耐類焼性、耐雨水水没性、耐塩水没性、耐落下性)が定められている。地方公共団体などが本ガイドラインを活用することにより、安全性の高い蓄電池システムの普及が進み、非常時や災害時における発火・破裂といった二次災害の防止や重要インフラの機能維持につながることが期待されている。
試験から認証まで一貫対応する協業体制
環境試験器を手がけるエスペックは、栃木県宇都宮市および愛知県常滑市に試験所を構え、テュフズードジャパンとの業務提携を通じて国連規則に対応した試験・認証のワンストップサービスを提供してきた。今回の協業では本ガイドラインへの対応においても連携し、各要件に応じた各種試験の実施から認証までを一括して請け負う体制を整える。
エスペックは、長年培ってきた試験技術と評価ノウハウを生かして蓄電池システムの安全性・信頼性の確保を支援し、重要インフラの機能維持に貢献していくとしている。
全国5カ所の試験所展開と再エネ電力の活用

エスペックは全国5カ所(宇都宮、常滑、豊田、刈谷、神戸)に最新設備を備えた試験所を開設し、信頼性試験の受託試験サービスを展開している。各試験所は日本適合性認定協会(JAB)からISO/IEC17025の基準に適合した試験所としての認定を受けている。
また、試験所で使用する電力はすべて再生可能エネルギー由来の電力でまかなわれており、利用企業のサプライチェーンにおけるCO2排出量削減にも寄与するという。

対象となる試験拠点と認証機関の概要
本サービスに関連する主要拠点の概要および認証機関の情報は以下の通りである。
- とちぎバッテリー安全認証センター
- 設立:2015年9月
- 住所:栃木県宇都宮市清原工業団地23-1(宇都宮テクノコンプレックス内)
- 連絡先:TEL:028-667-8735 / FAX:028-667-8733
- 主な試験設備:安全性試験室、外部短絡試験装置(温度コントロール付き)、振動試験装置、冷熱衝撃試験装置、大型冷熱衝撃試験装置、釘刺し試験装置、大型減圧試験装置、充放電チャンバー、充放電システム、恒温恒湿試験装置、恒温器など
- あいちバッテリー安全認証センター
- 設立:2025年2月
- 住所:愛知県常滑市りんくう町1-25-25
- 連絡先:TEL:0569-77-7181 / FAX:0569-77-7182
- 主な試験設備:安全性試験室、大型冷熱衝撃装置、外部短絡試験装置、恒温恒湿室、充放電装置、大型減圧試験装置、耐火試験装置(バーナー)、釘刺し試験装置、落下試験装置、水没水槽など
- テュフズードジャパン株式会社
- 設立:1993年
- 本社所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-31-11 住友不動産新宿南口ビル12F
- 代表者:代表取締役社長 アンドレア・コシャ
- 業務内容:国際的な第三者認証機関テュフズードの日本法人として、試験、認証、監査、トレーニングを提供。NITEの同ガイドラインに基づく認証機関(CAB)として適合性評価および適合証明書発行サービスを開始し、耐地震波衝撃、耐類焼性、耐雨水水没性、耐塩水没性、耐落下性の全要件について信頼性確認に対応する。
本記事はエスペック株式会社の発表をもとに作成。
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