アンリツ、MT8862A向けにWi‑Fi 8・Bluetooth LE評価オプションを発売
アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、ワイヤレスコネクティビティテストセット MT8862Aの新たな機能として、次世代無線LAN規格Wi‑Fi 8(IEEE 802.11bn)およびBluetooth® Low EnergyのRF特性評価に対応したオプションを開発し、販売を開始した。両無線方式のRF特性評価が1台で可能となり、開発効率の向上と評価環境の最適化に貢献するとしている。同社は今後も無線技術の進化に対応した測定ソリューションの提供を通じ、次世代ワイヤレスネットワークの実現を支援していく方針だ。

開発の背景と測定環境への需要
Wi‑Fi 8は2028年の標準化完了に向けて規格策定が進められており、低遅延かつ高信頼な無線通信の実現を目指している。ロボットなど実世界で動作するフィジカルAIをはじめ、通信の信頼性が重視されるAI搭載機器への採用が期待されている。
また、IoT機器、ウェアラブル機器、スマートフォンなどではWi‑FiとBluetooth技術の両方を搭載することが一般的になっており、両無線方式を効率的に評価できる測定環境へのニーズが高まっている。
MT8862Aは、Wi‑FiおよびBluetooth Low Energy対応機器の設計から品質評価まで活用できるRF送受信測定プラットフォームである。今回開発された評価機能オプションはソフトウェアで提供される。そのため、MT8862Aの利用者は新たな測定システムを導入することなく、Wi‑Fi 8およびBluetooth Low Energy対応機器の評価環境を拡張できる。
対応規格の面では、Wi‑Fi 8やWi‑Fi 7で採用される320 MHz帯域幅や4096QAMといった最新の要件に加え、Wi‑Fi 6Eの3つの周波数帯、IEEE 802.11a/b/g/n/acなどの従来規格にも1台で対応する。
実通信状態での検証とBLE評価機能
MT8862Aは、評価対象機器との通信を確立した状態で測定する「ネットワークモード」に対応している。有線接続(Conducted)試験に加え、アンテナを介して測定する無線接続(OTA:Over the Air)試験も行える。データレートごとに送信電力、変調精度、受信感度などを測定できるため、実動作時の通信性能の検証や、問題発生時の原因究明を支援する。
さらに、Bluetooth標準化団体であるBluetooth SIGが定めるRF PHY試験仕様に基づき、Bluetooth Low Energy対応機器のRF特性評価が可能となっている。これにより、通信性能の検証に加え、問題が発生した際の原因究明にも活用できる。
※Bluetooth®のワードマークおよびロゴは、Bluetooth SIG, Inc.が所有する登録商標であり、アンリツはこれらのマークをライセンスに基づいて使用している。
MWE 2026への出展
本測定ソリューションは、2026年11月25日から27日までパシフィコ横浜で開催される「MWE 2026」に出展される予定となっている。
本記事はアンリツ株式会社の発表をもとに作成。
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