シーベジタブルが海藻共創PJ第2期を始動 12月にフォーラム開催へ
合同会社シーベジタブルは、海のネイチャーポジティブ実現と新たな海藻食文化の創造を目指すプロジェクトコミュニティ「SEA VEGETABLE Co Creation Project(以下、CCP)」の第2期(2026年度)を本格始動しました。2025年度の第1期に続き、食品・不動産・インフラ・コスメ・金融など多角的な業界から新たな企業が参画しています。同社は年間を通じた共創プログラムを展開し、2026年12月3日(木)には最終報告会および公開イベント「SEA VEGETABLE Co Creation Forum 2026」を開催する予定です。
海洋環境の課題と海藻産業の可能性
世界的な気候変動や海水温上昇に伴い、沿岸部で海藻が消滅する「磯焼け」が急速に進行し、海洋生態系の崩壊が深刻な課題となっています。こうした背景から、気候変動対策としての「ブルーカーボン」や生物多様性を回復させる「ネイチャーポジティブ」への関心が世界的に高まっています。
海藻は新たな食文化の形成にとどまらず、農業用バイオスティミュラント(資材)、環境負荷の少ないバイオプラスチック・新素材開発、ヘルスケアなど多角的な領域で注目を集めています。世界銀行の2023年レポートでも、新興分野における市場規模が2030年までに約1.7兆円(118億ドル)に拡大すると予測されるなど、次世代の成長産業として期待されています。

高知県安芸市に本社を置くシーベジタブルは、環境負荷の少ない陸上・海面での栽培技術などを強みとし、海藻の栽培過程そのものを「養殖藻場」として海の生態系回復につなげる取り組みを進めています。養殖藻場とは、一般社団法人グッドシーが提唱する、海藻を海中でロープや籠を使って育てることで海の生態系を育む藻場の役割を果たす取り組みです。CCPは、海藻のポテンシャルを一企業の枠を超えて社会に開き、業種・業界の垣根を越えた参画企業とともに持続可能な海藻産業の共創を目指しています。
知の獲得から社会実装を目指す共創プログラム




CCPでは「知の獲得」から「社会実装」への架け橋となる4つのプログラム軸を設定し、年間を通じて実践的なステップを進めています。

- 講義・レクチャー:研究開発・栽培技術の最前線、海藻食文化、ネイチャーポジティブやブルーカーボン、サステナブルファイナンス、海外の海藻産業動向などを多角的にインプットします。
- 現地フィールドワーク(西伊豆合宿・根室視察等):海面養殖場や初期培養の見学、海でのフィールドワーク(シュノーケリング等)を通じ、海の現状と海藻の可能性を体感します。
- 共創ワークショップ:「生産研究」「食文化と地域」「新産業」のテーマごとに各社のアセットを持ち寄り、将来ビジョンと協働アイデアを創出します。
- 分科会・Co Thinking Session:「食文化分科会」などのテーマ別活動に加え、社食への海藻メニュー展開ナレッジ共有や、海藻肥料を活用した農業プロジェクト(「海藻で畑を育てる」)など、参画企業間での具体的なアクションが進行しています。
第1期の連携基盤を活かした取り組みの深化
CCPは、単発のイベントや実証実験にとどまらず、中長期で取り組む年次制のプロジェクトコミュニティです。2025年度の第1期終了後もコミュニティとしてのつながりは継続しており、第2期へ継続参画している企業もあります。
継続企業においては、1年目に培った海藻への理解と自社アセットの接続をもとに、2年目はさらに踏み込んだ実践的なプログラムを推進しています。社内での啓発や社食展開といった身近なアクションから、異業種間での共同プロジェクト、海藻を活用した持続可能な商品・サービスの具体化まで、社会実装を見据えた発展的な取り組みが本格化しています。
2026年12月に成果を共有するフォーラムを開催予定


2026年12月3日(木)には、第2期の集大成として公開イベント「SEA VEGETABLE Co Creation Forum 2026」が東京・八重洲で開催されます。2025年12月に開催された第1期のフォーラムには160名を超える参加者が集まりました。
今回は「海藻でつくる、産業と生態系と文化の循環」をテーマに、企業・行政・産地・研究者が持続可能な産業化について議論します。陸上養殖と海面養殖、食産業と食文化といった切り口からのパネルディスカッションや、参画企業による共創構想・プロジェクトの紹介が予定されています。
開催概要
- イベント名称:SEA VEGETABLE Co Creation Forum 2026「海藻でつくる、産業と生態系と文化の循環」
- 日時:2026年12月3日(木)13:00〜17:30(受付開始 12:30)※予定
- 会場:東京コンベンションホール(東京都中央区京橋3-1-1 東京スクエアガーデン5F/東京メトロ銀座線「京橋駅」3番出口直結)
- 主催:合同会社シーベジタブル(SEA VEGETABLE Co Creation Project)
- 参加費:1,000円(税込)
- 定員:200名(先着順、定員に達し次第締め切り)
- 申込方法:Peatixページから申し込み(アカウント登録が必要)
- 申込締切:2026年11月30日(月)
当日はオープニング「シーベジタブルの歩み」に続き、行政機関や各界の担当者が登壇するセッションが実施されます。登壇者には、経済産業省 PIVOT食文化産業チーム リーダー(通商政策局 総務課 課長補佐)の上田 大晃氏、株式会社良品計画 食品部 商品開発部長の中村 功二氏、水産庁 増殖推進部 栽培養殖課長の藤田 晋吾氏、株式会社菊の井 専務取締役の村田 知晴氏、環境省 水・大気環境局 環境創造室の森川 政人氏、そして合同会社シーベジタブル共同代表の友廣 裕一氏と蜂谷 潤氏が名を連ねています。
本記事は合同会社シーベジタブルの発表をもとに作成しています。
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