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ヒロテック、環境負荷を低減するスリーブ型枠SLOOPを開発

広島市佐伯区に本社を置く株式会社ヒロテックは、プレキャストコンクリート製品の製造工程における環境負荷の低減に向け、スリーブ型枠「SLOOP」(特許出願中)を開発した。保有する金属と樹脂をレーザ接合する特許技術を応用した製品で、従来使われてきた使い捨ての発泡スチロールを繰り返し使える型枠へと置き換える。同社の社内新規事業プログラム「HIROTEC neXt Biz Challenge」(通称「ヒロチャレ」)の第3号案件として、自動車部品製造事業で得た知見を社会へ展開する取り組みとなる。

開発の背景と廃棄物低減への狙い

プレキャストコンクリート製品の製造では、配管や電線管を通すための孔を設ける工程が必要となる。従来はこの孔を形成するため、円柱状の発泡スチロールを型枠内に設置してコンクリート硬化後に取り外す方法が広く用いられてきた。

しかし、使用済みの発泡スチロールは再利用が難しく、使用ごとに産業廃棄物として処理されるため、廃棄物の発生や処理コストの増加が課題となっていた。脱炭素への対応が求められるなか、建設業界でも製造プロセス自体の見直しが必要とされており、同社は保有するレーザ接合特許技術を応用してSLOOPを開発した。

SLOOPの特徴と従来品との違い

SLOOPを導入することで、対象工程で使用していた発泡スチロールが不要になる。これにより廃棄物の発生に加え、溶融処理や収集・運搬・処分にかかるコストと作業負担を削減できる。また、既存の製造工程や生産体制を大きく変更することなく導入できるため、現場の生産性や施工性を維持しながら環境負荷の低減を図れる。

1回限りの使用で産業廃棄物が発生していた従来の発泡スチロールと比較して、SLOOPは繰り返し使用が可能で廃棄量を削減できる。脱型作業においては従来の除去作業に対しスムーズな脱型が可能となり、ばらつきが生じやすかった孔の品質も平滑で安定した仕上がりになるとしている。

導入検証企業の募集と先行企業の評価

プレキャストコンクリート製造において環境負荷の低減に貢献することを目指した本製品について、同社は自社調べとして業界に先駆けた取り組みとしている。市場ニーズの把握と製品の改良を目的として導入検証を希望する企業を募集しており、応募多数の場合は面談を通じて2社程度を選定する予定だ。

先行して導入検証を行う株式会社イズコン広島第一工場の工場長は、従来の工程に大きな負担をかけることなく環境対応を推進できる点や、長期的なコストメリットが見込める点を評価している。現場では脱型作業の効率化や孔品質の安定化といった効果も確認されつつあり、標準的な採用に向けて導入を進めていきたい考えを示している。

導入検証の募集概要および会社情報

導入検証の募集概要と株式会社ヒロテックの会社概要は以下の通り。

導入検証募集概要

  • 対象:プレキャストコンクリート製品を製造する企業
  • 内容:試作品提供、カスタマイズ提案
  • お申し込み方法:SLOOP商品サイト内のお申し込みフォームより連絡
  • 商品サイト:https://hirotec-next.jp/sloop

株式会社ヒロテック(HIROTEC CORPORATION)概要

  • 本社所在地:広島市佐伯区石内南5丁目2番1号
  • 事業内容:自動車部品(ドア、排気系部品)の設計・製作、金型、治具、組立ラインの設計・製作
  • コーポレートサイト:https://www.hirotec.co.jp/

本記事は株式会社ヒロテックの発表をもとに作成。

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