ランスタッド、世界34の国と地域を対象にした労働市場調査の和訳版レポートを公開
総合人材サービスを提供する東京都千代田区のランスタッド株式会社(代表取締役会長兼CEO 道上 淳之介、代表取締役社長 猿谷 哲)は、世界34の国と地域・6,400社以上の企業および166,000人以上の回答者を対象に実施した「ランスタッド エンプロイヤーブランド リサーチ 2026 グローバル版(和訳版)」の最新レポートを公開しました。本レポートは各地域の労働市場データを和訳・分析したマクロレポートで、生活コストの上昇やAIの普及、Z世代の動向といった世界基準のインサイトを取りまとめています。
転職意向と実際の行動にギャップ 若年層が市場の流動性を主導
調査によると、世界平均で24%の人材が2026年上半期に転職を計画しています。2025年下半期の実際の転職率は17%でした。北米では転職意向率が30%、実際の転職率が27%とともに世界最高水準を記録しています。一方、アジア太平洋(APAC)では転職意向20%に対して実際は13%、中南米では転職意向25%に対して実際は14%となっており、意向と行動の間に乖離がみられます。レポートでは、この差が表面化していない不満として潜在的な離職リスクにつながると分析しています。
世代別では、Z世代の転職意向が30%、実際の転職率が24%といずれも最も高く、労働市場の流動性を牽引しています。実際の転職率はミレニアル世代が14%、X世代が9%、団塊世代が7%と年齢が上がるにつれて低下する傾向にありますが、若手層においてはキャリア成長や自身の市場価値向上を求めて移籍する傾向が世界共通でみられます。

主な離職理由は報酬や労働環境 地域ごとに異なる優先事項

離職を検討する理由として、世界平均では「不十分な報酬(39%)」が1位となり、2位に「ワークライフバランス(WLB)の改善(35%)」、3位に「キャリア成長機会の欠如(30%)」が続きました。報酬については、アジア太平洋を除く欧州(42%)、北米(41%)、中南米(40%)でトップとなっています。
従業員価値提案(EVP)の優先順位には地域差がみられます。欧州では職場の雰囲気の良さやワークライフバランスが前提条件として厳しく評価される一方、北米では「機会の平等(77%が満足)」や経営陣への信頼に対する期待が高い傾向にあります。中南米ではキャリアの成長機会を38%が離職理由に挙げるなど成長への関心が高く、アジア太平洋では日々の就業環境の質や実用的なサポートが評価されています。
同社常務執行役員 兼 プロフェッショナルタレントソリューション事業本部本部長の佐藤 有は、海外拠点では地域ごとの期待値のズレや水面下の不満に注意が必要だとし、「『本社のグローバル理念』と『ローカルに最適化されたEVP(従業員価値提案)』を融合させることこそが、世界の人材獲得競合に勝ち抜く鍵となります」と述べています。
レポートでは、グローバル展開を進める人事や経営陣に向けた提言として以下の項目を挙げています。
- 各地域の最優先ドライバーに合わせた「セグメント別EVP」の地域ローカライズ
- アジア太平洋や中南米などにおける「水面下の不満(潜在的離職)」の早期察知と先行したエンゲージメント向上施策
- 流動性の高いZ世代に向けた明確なキャリア開発や社内異動機会などの「成長ロードマップ」提示
- 各地域の労働文化に応じた柔軟な働き方を取り入れ、WLBを現場レベルで定着させる実質的サポート
- デジタル選考の効率化と丁寧な対話を組み合わせた信頼感の醸成
調査概要と会社概要
「ランスタッド エンプロイヤーブランド リサーチ 2026 グローバル版(和訳版)」の概要は以下の通りです。
- 調査対象:世界34の国と地域における18歳から65歳までの一般就業者・求職者 166,000名以上(6,400社以上の企業を評価)
- 実施時期:2026年1月
- 調査方法:オンラインアンケート調査
親会社であるランスタッド・エヌ・ヴィーの概要は以下の通りです。
- 社名:ランスタッド・エヌ・ヴィー
- 設立:1960年10月
- 代表:サンダー・ヴァント・ノールデンデ、ホルヘ・バスケス
- 所在地:オランダ
- 従業員数:38,480人
- 売上:4兆2,537億円(230億7,700万ユーロ) 2025年度実績(12月決算)
- 資本金:7,376億8,866万円(40億200万ユーロ) 2025年12月末時点
- 事業所:世界39の国と地域
- 事業内容:総合人材サービス
- URL:https://www.randstad.com/
(1ユーロ184.33円換算/ 2025年12月末時点)
本記事はランスタッド株式会社の発表をもとに作成しています。
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