Dellows News

慶大発AdipoSeedsが脂肪組織由来の多機能血小板であるASCL-PLCの国内企業治験およびPRP事業の本格展開のための資金調達を完了

AdipoSeedsが東邦HDとコージンバイオを引受先とする第三者割当増資を実施

CATEGORY: ビジネス

慶應義塾大学医学部発ベンチャーである株式会社AdipoSeedsは、東邦ホールディングス株式会社およびコージンバイオ株式会社を引受先とした第三者割当増資を実施しました。調達した資金は、同社が進める再生医療等製品パイプラインの治験や臨床研究の早期開始などに活用される方針です。あわせて、引受先となった2社との連携体制の構築や協業推進も進められます。

増資引受先2社との事業連携

AdipoSeedsは今回の第三者割当増資に合わせ、引受先となった企業との連携を進めます。

医薬品卸大手の東邦ホールディングス株式会社とは、全国的な流通ネットワークと温度管理・品質管理技術を生かし、医療機関へ再生医療等製品などを安全・確実にお届けするサプライチェーンの構築を目的とした連携を検討していく方針です。

コージンバイオ株式会社とは、医療機関が導入するPRP(多血小板血漿、Platelet-Rich Plasma)治療向け加工受託事業を共同で推進するため、2026年7月21日付けで業務提携契約を締結しています。今回の資本提携を通じて連携体制を強化し、AdipoSeedsの技術とコージンバイオの細胞培養用培地に関する研究開発力や製造支援基盤を融合させ、PRP事業の展開を推進するとしています。

開発を進める2つの再生医療パイプライン

AdipoSeedsでは、ヒト皮下脂肪組織から遠心分離した細胞群から独自技術で精製・株化された間葉系幹細胞株ASCLを、血小板様細胞(ASCL-PLC)に分化誘導する技術を基盤とし、以下の2つのパイプライン開発を進めています。

難治性皮膚潰瘍治療向け(開発コード:ADS-01)は、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)の令和6年度 「創薬ベンチャーエコシステム強化事業」に「ヒト脂肪細胞由来血小板様細胞(ASCL-PLC)の難治皮膚潰瘍治療に対する他家(同種)再生医療等製品としての開発」が採択されています。今回調達した資金をもとに、早期の国内治験開始を目指すとしています。

輸血用血小板向け(開発コード:ADS-02)では、ヒトでの安全性を検証するため、東京科学大学において血小板減少症を対象とした探索的臨床研究の準備を進めています。再生医療等提供計画は東京科学大学特定認定再生医療等委員会の審査を完了しており、今回の資金によって早期の臨床研究開始を目指す方針です。

PRP療法が抱える課題への対応

PRP療法は関節の軟骨や腱の損傷、皮膚再生などに用いられる治療法で、自己血液を利用するため安全性や身体への負担軽減といった特徴があります。一方で、血小板の質や量に個人差や体調による差異がある点や、医療機関ごとの調製手順が標準化されていない点が課題とされていました。

AdipoSeedsとコージンバイオは事業提携を通じて、医療機関からの受託加工事業を展開することで、これらの課題に対応したPRP治療の提供を図っています。

関係各社の概要

本件に関わる企業の概要は以下の通りです。

  • 株式会社AdipoSeeds
  • 設立:2016年7月
  • 代表取締役社長:不破 淳二
  • 所在地:東京都新宿区信濃町35 慶應義塾大学医学部内
  • URL:https://www.adiposeeds.co.jp/
  • 東邦ホールディングス株式会社
  • 設立:1948年9月
  • 代表取締役 社長 執行役員CEO:枝廣 弘巳
  • 所在地:東京都中央区八重洲二丁目2番1号 東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー9階
  • URL:https://www.tohohd.co.jp/
  • コージンバイオ株式会社
  • 設立:1981年4月
  • 代表取締役社長:中村 雄一
  • 所在地:埼玉県坂戸市千代田5丁目1番地3
  • URL:https://kohjin-bio.jp/

本記事は株式会社AdipoSeedsの発表をもとに作成されています。

アクセスランキング

今日

1週間