キャッシュレス希望は86%、病院キャッシュレス化の現状と課題
rimad株式会社が2025年1月14日から15日にかけて、全国の20〜60代の男女106人を対象に実施した「病院・クリニックのキャッシュレスに関するアンケート調査」の結果が発表された。
調査の背景には、飲食店や小売店ではキャッシュレス決済が普及している一方で、医療業界での普及が進んでいないことがある。
直近で診察を受けた病院・クリニックで対応していた支払い方法については、現金が最も多く、次いでクレジットカード決済、QRコード決済となった。クレジットカード決済対応の病院やクリニックは多いものの、QRコード決済・電子マネー決済への対応は依然として低い状況だ。
また、60%以上の人がキャッシュレス非対応で不便に感じたことがあると回答。具体的には支払い時間の長さや順番待ちに不満を感じる人が多かった。現金支払いの場合は金額計算・財布の準備・釣り銭の精算などに時間がかかるため、シームレスに済ませたいという声が多いことがわかる。
約86%の人が病院・クリニックでもキャッシュレス決済にして欲しいと回答しており、その理由として支払いを早く済ませたいことや現金の用意が手間であることが挙げられた。
対応して欲しい支払い方法としては、クレジットカード決済が最も多く、次いでQRコード決済、電子マネー決済となった。クレジットカード決済は国内のキャッシュレス市場でも大きな規模であるため、利用頻度が高いカード決済を希望する人が多いようだ。
さらに、病院やクリニックを選ぶ際にキャッシュレス決済対応が選択軸になると回答した人は40%に上った。現金を持っていく・管理が手間という声も多いため、今後はキャッシュレス決済への対応が店舗選びのポイントになる可能性がある。
医療業界におけるキャッシュレス決済の普及は、患者の利便性向上につながるだけでなく、病院・クリニック側の業務効率化にも寄与すると考えられる。今後、医療業界でのキャッシュレス決済の導入が加速することが期待される。