GK京都デザインのヤマハ発動機船舶制御装置、2026年度グッドデザイン賞受賞
株式会社GK京都が製品デザインを手掛けた、ヤマハ発動機株式会社の船舶制御装置「Helm Master EX Wireless Station」が2026年度グッドデザイン賞を受賞した。本製品は、片手で直感的に操船できるワイヤレスコントローラーとして開発された機器である。船長を従来の操船席から解放し、海の上でより自由に安心してアクティビティを楽しめる環境の実現を目指している。
片手操作と安全性を両立する設計
本製品は、沿岸や荒天時など揺れる船上でも片手で確実かつ直感的に操作できるよう設計されている。濡れた手でも滑りにくいよう底面にはシボ成型されたエラストマー素材を採用し、手の大きさや利き手の違いに配慮した本体形状と操作子を備える。
10個の物理ボタンによりコントローラーを持ち替えることなくモード切替が可能なほか、直射日光下でも視認性の高いUI(User Interface)、落水時に水に浮く構造、乗船者の落水を検知するシステムなどを搭載。さらに0.1mm、0.1g単位で部品の見直しを行い、手に持った際の重量バランスが最適化された小型・軽量筐体を実現した。
米国での検証を重ねた開発
開発にあたっては、主要市場であるアメリカで複数年にわたり試作品の検証が重ねられた。Miami Boat Showなどで実際のユーザーから評価を得ながら、片手で操船ができるというコンセプトを機能と意匠の両面から具現化している。ヤマハ発動機株式会社のマリン事業におけるビジョン「マリン文化を変える、日常が変わる。」を体現する製品として位置づけられている。
操船体験の再設計を評価した審査員コメント

グッドデザイン賞の審査員は、「操船席に固定されていた船舶操作をワイヤレス化し、操船者自身が最も状況を確認しやすい場所へ移動できるという、操船体験そのものを再設計した点を高く評価したい」とコメントした。片手操作を前提とした筐体にジョイスティックやオートパイロットなどの多彩な機能を整理して統合した点や、落水検知機能による安全性と利便性の向上などが評価されている。
会社概要
製品デザインを担当した株式会社GK京都は、京都府京都市に本社を置くデザインファーム(代表取締役社長:麻田風児)。
- 設立: 1972年
- URL: https://www.gk-kyoto.com
本記事は株式会社GK京都の発表をもとに作成
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



