世界文化社がきくちちき作の絵本『つながる』を発売へ
世界文化社は、絵本作家のきくちちき氏による絵本『つながる』を発売する予定です。発売日は「10月17日(土)」および「2026年10月17日(木)」との記載が同居しています。本作は、2013年に限定500部の私家版として刊行された作品を原点とし、13年の時を経て未来への希望を描く作品として生まれ変わった、文字のない80ページの絵本です。
私家版から13年を経て生まれ変わった文字のない物語



本作の原点となったのは、2013年に限定500部の私家版として刊行された『つながる』(作きくちちき/えほんやるすばんばんするかいしゃ)です。二匹のサルの出会いと喪失を描いた物語をベースに、思い出と現在が交差する構成で再構築されました。モノクロの画面に配されたイチジクの赤い実が、心の機微を表現しています。
あらすじとしては、ほかのサルたちにからかわれ孤独に暮らしていた一匹のサルが、イチジクの赤い実をきっかけに心を通わせる存在と出会います。ともに過ごす喜びを知り日々が少しずつ変わるなか、いつしか大きな変化が訪れるという展開が描かれています。


作画において、きくちちき氏は黒鉛(グラファイト)を固めたクレヨン状の画材を用いました。装幀を担当したサイトヲヒデユキ氏とともに、油性インクを用いた印刷により、紙の風合いを生かした黒と赤の2色の質感を追求しています。また、サイトヲヒデユキ氏が描き下ろした題字にはわずかに黄色みを帯びた温かみのある箔が施され、製本の糸には深みのある赤が選ばれています。

展覧会での先行発売と原画展の開催予定
本作は、東京・立川のPLAY! MUSEUMで開催中の「絵本作家 きくちちき展 いきもの Rhapsody」にて先行発売され、会場では表紙原画も展示されています。同展覧会では、これまでに手がけた77作の絵本から厳選した約150点の原画や、高さ3メートルにおよぶ描き下ろし作品30点で構成された「空間絵本」が公開されています。また、2027年2月には「えほんやるすばんばんするかいしゃ」で、本書の絵本原画展が開催される予定です。
展覧会・書籍・著者プロフィール
展覧会および書籍の概要は以下の通りです。

絵本作家 きくちちき展 いきもの Rhapsody
- 会期:2026年10月7日(水)ー12月13日(日)*会期中無休
- 会場:PLAY! MUSEUM(東京・⽴川)
- URL:https://play2020.jp/article/kikuchichiki/
書籍概要
- 書名:『つながる』
- 発売日:2026年10月17日(木)(※冒頭には10月17日(土)の表記あり)
- 定価:3,300円(税込)
- 仕様:A4変・80ページ
- 発行:株式会社世界文化社
- URL:https://books.sekaibunka.com/book/b10205972.html
- URL:https://amzn.asia/d/0iHPVcn8
作者プロフィール きくちちき氏は1975年北海道生まれ、神奈川県在住の絵本作家です。2012年『しろねこくろねこ』(Gakken)でデビューし、2013年に同作でブラチスラバ世界絵本原画展の金のりんご賞を受賞しました。2019年『もみじのてがみ』(小峰書店)で同展金牌を受賞したほか、2020年『しろとくろ』(講談社)で産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2025年に第3回やなせたかし文化賞を受賞しています。また、造本装幀コンクールにおいて、2022年『おひさまわらった』(JULA出版局)が審査員奨励賞、2026年『ちょうちょ ちょうちょ』(偕成社)が日本書籍出版協会理事長賞を受賞しています。
本記事は株式会社世界文化社の発表をもとに作成しました。
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