高円寺アパートメントが2026年度グッドデザイン賞のグッドフォーカス賞を受賞
株式会社ジェイアール東日本都市開発が運営している「高円寺アパートメント」が、2026年度グッドデザイン賞においてグッドデザイン・ベスト100に選定され、さらに特別賞 グッドフォーカス賞[地域社会デザイン]を受賞した。




本プロジェクトは、JR東日本の旧社宅の活用から始まり、住まいと地域とのつながりを育むコミュニティ型住宅として再生した取り組みである。居住者、地域住民、事業者が緩やかにつながる場づくりが評価され、受賞に至った。
旧社宅のリノベーションから新築棟へと展開


高円寺アパートメントは、代表取締役を馬場正尊氏が務める株式会社オープン・エーがデザイン監修を担当した。2017年にJR東日本の旧社宅をリノベーションしたアールリエット高円寺A棟、B棟(RL高円寺)と、2025年に新築で開業したリエットテラス高円寺(LT高円寺)で構成されている。

運営にあたっては、代表取締役を青木純氏が務める株式会社まめくらしと共働し、住民主体のコミュニティを形成していく「育てる住宅」として取り組んでいる。これまで住民主体のマルシェやイベントが定期的に開催されて地域に親しまれており、新築棟の開業後は範囲を拡大して一体的な運営を行っている。
また、高円寺駅~阿佐ケ谷駅間の高円寺マシタ、al:ku阿佐ヶ谷、ビーンズ阿佐ヶ谷といった株式会社ジェイアール東日本都市開発の施設のイベントとも連携し、地域のまちづくりに貢献していくとしている。
日常の関わりから生まれる「くらしの自治」
高円寺アパートメントでは「自分たちの暮らしを自分たちで楽しくする」ことを大切にしている。関わり合うきっかけや自分たちのやりたいことを実現する機会として、もちつきやお花見といった季節行事、マルシェやビアフェス、防災マニュアルの作成や防災訓練など、住人たちが自ら企画を行っている。
日常的にも集う機会が生まれ、心地良い距離感を保ちながら互いに助け合う関係が築かれている。顔の見える存在が近くにいる安心感や日常の関わりから生まれる共助が、「くらしの自治」につながっているという。
地域に開かれたコモン形成と継続的な運営を評価
今回の選考では、生活と小さな商いが共存する環境を実現した点が評価された。広場や共用空間、店舗付き住宅を通じて居住者と地域の人々が交わる場を創出し、まめくらしと住人による継続的な運営によって関係性を育んでいる点、そして建築とマネジメントの融合により地域に開かれたコモンを形成し、周辺エリアを巻き込みながら街を変容させていく取り組みが高く評価された。
審査員は、「賃貸住宅の価値が入居後に決まるという認識に立ち、運営者が自ら住みながら関係を編む体制を10年近く続けていることは、設計以上に難度の高い成果である」などと評価している。
本記事は株式会社ジェイアール東日本都市開発の発表をもとに作成。

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