TBSテレビのみんなにやさしい番組作りプロジェクトがグッドデザイン賞を受賞
株式会社TBSテレビが推進する、番組制作におけるユニバーサルデザインの取り組み「みんなにやさしい番組作りプロジェクト」が、グッドデザイン賞を受賞した。テロップ、音響、配色などのデザインにおいて科学的アプローチを導入し、多様な視聴環境に対応する制作ワークフローを定着させている点が評価された。
科学的アプローチによる視聴ストレスの軽減
これまで制作者の感覚や経験則に委ねられてきたテロップ、音響、配色などの番組デザインに対し、客観的データに基づく科学的なアプローチが導入された。慶應義塾大学との共同研究による脳波測定を用いた視聴ストレスの可視化を通じて、情報のインプットにかかる負荷を客観的に検証している。
その結果に基づき、テロップの文字サイズを従来の130%に拡大し、1行あたり17文字以内に制限するとともに、太字だけでなく細字もあえて使うことで、視聴者の読むストレスを劇的に軽減している。また、音響面ではBGMの音量をメインとなるアナウンサーの声よりも15dB以上小さく設定し、より聞き取りやすい最適なバランスを導き出している。




色覚多様性への配慮として、自社開発のAIツール「カラーUDチェッカー」を開発した。配色だけでなく円グラフの境界に白線を入れるなどの改善を施している。
これらの最適解を導き出すだけでなく、『Nスタ』をはじめとする自社番組から全国のJNN系列局の報道番組まで、誰もが心地よく視聴できる日々の制作ワークフローとして定着させている点が評価を受けた。
審査委員による評価と今後の展開
審査委員は、主観的な慣習を客観的な指標へと置き換えることで、多様な色覚特性や高齢化に対応した心地よい視聴環境を確実に担保しており、マスメディアが果たすべき情報アクセシビリティの質的向上を力強く牽引していると評価した。
TBSは今後も科学的な知見に基づくやさしい放送を追求し、マスメディアが果たすべき情報アクセシビリティの向上に努めていくとしている。
取り組みの概要
- 慶應義塾大学との共同研究による脳波測定を活用した視聴ストレスの可視化
- AIツール「カラーUDチェッカー」を用いた色覚多様性への配慮
- 科学的データに基づくユニバーサルデザインの番組制作ワークフローの構築と展開
本記事は株式会社TBSテレビの発表をもとに作成しています。
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