カリモク家具の木製杖UPが2026年度グッドデザイン・ベスト100に選出
カリモク家具が製造・販売する木製杖「UP」が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2026年度グッドデザイン賞において、「グッドデザイン・ベスト100」に選出された。
グッドデザイン・ベスト100は、受賞対象の中で審美性や提案性、可能性などにおいて総合的に優れているとして高い評価を受けた100点が選ばれるもの。「UP」はミラノ在住のデザイナー武内経至がデザインを手掛け、カリモク家具の木工技術によって製品化された木製杖で、2025年12月よりECサイト「Karimoku Commons Shop」で販売されている。
前向きに過ごすための道具として再解釈
審査委員は、かつて杖がおしゃれな服飾品としての役割も担っていたことや、近年は歩行補助が主となり「老い」を印象付けることにもつながっている現状に触れた。その上で、「本製品は単なる機能の補完にとどまらず、毎日を前向きに過ごすための道具として杖を再解釈している点が高い共感を呼び、展覧会活動などを通じた社会への高いメッセージ性も評価された」とし、情緒性を兼ね備えた杖の広がりを期待させる製品であると評価した。
「UP」の持ち手にはアイコンとなるペーパーコードが巻かれており、デザインのアクセントとなるだけでなく、座った状態から立ち上がる際に体重を預けられるグリップとして機能する。また、下部に向けて徐々に径が太くなる設計により、握った際に手がずり落ちにくい仕様となっている。木材への知見や木工技術を駆使して製造されており、3サイズが用意されている。塗装色は武内が拠点とするイタリアを意識した鮮やかな「Red」を採用している。



製品の主な仕様は以下の通り。
- 製品名:UP
- デザイン:武内経至
- 塗装色:Red
- 主材:ナラ
- サイズ:W130 D28 H800 (mm) / W130 D28 H850 (mm) / W130 D28 H900 (mm)
- 価格:54,450円(税込)
- 販売サイト:Karimoku Commons Shop(https://commons-shop.karimoku.com/products/up)


本作の開発は、武内が企画・キュレーションを務め、カリモク家具がスポンサーとなった展覧会「walking sticks & canes」をきっかけに始まった。ミラノデザインウィーク 2024にてトリエンナーレ・ミラノで開催された同展には、セシリエ・マンツやジャスパー・モリソンなど国際的に活躍する18名のデザイナーが参加。カリモク家具は武内がデザインした「UP」を含む6本の杖を製作した。
同展は東京・西麻布のKarimoku Commons Tokyoをはじめ、世界各地を巡回している。



開催歴
- 2024. 4 Triennale Milano(Italy)
- 2024. 10 Karimoku Commons Tokyo(Japan)
- 2025. 2 EMECOHOUSE(U.S.A)
- 2025. 10 Millerknoll Archive (U.S.A)
- 2025. 11 Millerknoll NYC Gallery (U.S.A)
- 2026. 6 Objectspace (New Zealand)
また、18名のデザイナーによる杖の紹介に加え、トリエンナーレ・ミラノのキュレーターであるマルコ・サンミケリ氏のエッセイやミロ・ザニョーリ氏による写真を収録した書籍「WALKING STICKS」(編集:武内経至、マルコ・サンミケリ、デザイン:Integral Lars Müller、価格:3,400円(税込))も、「Karimoku Commons Shop」にて販売されている。


本記事はカリモク家具の発表をもとに作成。
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