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TRIiS2.0を改定 資本市場のキュレーター構想具体化やPBR目標再設定

2026年4月15日に公表された中長期成長戦略「TRIiS2.0」の改定が行われた。公表後半年間の実行実績を踏まえ、老舗企業の承継と最先端の経営科学・情報理工学による企業価値向上という基本方針を維持しながら、成長の仕組みを具体化し、PBR目標を再設定した。従来目指してきた構想を「資本市場のキュレーター(発掘者)構想」として位置付け直し、目指す評価水準を明確にしている。

資本市場のキュレーター(発掘者)構想を具体化

2026年3月の新経営体制への移行を機に「第二創業期」を掲げ、老舗企業の連続M&Aによる事業基盤拡大と、最先端の経営科学やAIによる経営革新が進められてきた。2026年4月の戦略公表以降は、M&AソーシングAIの社内運用開始や先端技術企業との業務提携、株式会社LIMNOの株式取得などの取組が進んでいる。

今回の改定では、従来の「資本市場における総合ディベロッパー」という構想を「資本市場のキュレーター(発掘者)構想」へと具体化した。安定した利益や顧客基盤、人材、技術、ブランド、信用などの「実体価値」を持ちながら市場で将来性が十分に評価されていない老舗企業を承継し、経営改善やAI、先端技術、新規事業を組み合わせて「成長期待」を付加する。「実体価値」と「成長期待」の間にある評価の差を橋渡しし、グループ全体の企業価値向上につなげる方針だ。

連続M&A戦略の段階的な拡大

M&A戦略においては、当面は換金可能資産48億円(2026年6月末時点。現預金27億円、販売用不動産21億円)を活用する。業歴概ね50年以上、売上高10億円以上、買収金額5~30億円程度の企業を中心に対象とする。

将来的には実績と信用力を蓄積したうえで、銀行借入やLBO等を活用し、売上高10~300億円、買収金額5~50億円程度の企業へと対象を拡大する方針を示している。

AIによる企業価値向上とPBR目標の再設定

従来戦略の二本柱である「スマートインベストメント」と「スマートカンパニー化」は継続する。M&Aの案件発掘や投資判断から、買収後の課題分析、経営計画策定、施策の実行・改善までAIの活用を進め、企業価値向上を継続的に支える仕組みの構築を目指す。フィジカルAIやドローン等の先端技術についてもグループ企業への活用を検討していく。

PBR目標については、2026年4月公表時に5年後の2031年のPBRとして中核レンジ3.6~6.1倍、上限参考帯7.5倍を予測していたが、連続M&AやAIによる経営革新を通じた成長像を明確に示すため、新たな目標水準を再設定した。

本記事は発表元の公表資料をもとに作成しています。

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