サンゲツの床材Kotehada®が2026年度グッドデザイン賞を受賞
株式会社サンゲツは10月15日(⽊)、床材「Kotehada®(コテハダ)」において「2026年度グッドデザイン賞」を受賞した。本商品は塩ビタイルの上に本物の左官材を施した新発想の床材であり、職人の手作業による質感を保ちながら施工性の課題を克服し、短工期化を実現している。厚みの制約で導入が難しかった商業施設やオフィスなどにも左官床を取り入れる可能性を切り拓いたイノベーションが評価された。
開発の背景と現場の工期改善
株式会社サンゲツは「素材とデザインを起点に、インテリアから⽂化をつくる企業」として、社会課題の解決と新しい空間価値の提供を目指している。昨今、建設業界で職人不足や工期短縮が深刻な課題となる中、建築の最終工程を担う内装工事の効率化が現場全体の工期改善につながると考え、本商品を開発したとしている。
床材「Kotehada®」の特長
床材「Kotehada®(コテハダ)」は、塩ビタイルの上に職人が一枚ずつ丁寧に左官材を塗り付けてつくるタイルである。左官ならではの豊かな表情を持ちながら、現場での硬化時間を削減できる省施工商品となっている。
タイル形状のためOAフロアの上にも直接施工が可能であり、これまで左官床の導入が難しかったオフィス空間や工期が限られる物件においても、新たなデザインの選択肢を提供する。本商品は、2026年11月下旬発刊予定の床材見本帳「2026-2029 FLOOR TILE(フロアタイル)」および「OT vol.11」に収録される予定となっている。
4社共創によるオープンイノベーションと特許出願
本商品は、各分野のプロフェッショナルが集結したオープンイノベーションにより誕生した。商品化にあたっては以下の4社が連携しており、本商品に関連する特許も4社で共同出願中である。
- 株式会社⻤⽊デザインスタジオ:設計デザインおよび商品コンセプトの策定
- ゲーテハウス株式会社:左官⼯程全般
- 株式会社乃村⼯藝社:先⾏した実地検証の実施
- 株式会社サンゲツ:商品化に向けた全体ディレクションおよび販売
審査員と開発担当者の評価
グッドデザイン賞の審査員は、施工性の悪さや職人による質感の差が出る左官材のデメリットを克服し、左官の表情の良さを活かしつつ短期間での施工を可能にした汎用性の高さを評価した。さらに、本来の左官素材の床に必要な厚みが取れない商業施設やオフィスにも新しく入れられる可能性を秘めた素材であるとコメントしている。
また、サンゲツの商品開発担当者によると、休業期間が限られる商業施設などでは長期間の乾燥を伴う本物の左官仕上げの導入が困難とされてきた経緯がある。日本の伝統的な左官技術を工期の短い現場でも採用できるよう適応させ、新たな市場を創出したいという想いから開発が始まった。基材となる塩ビタイルと左官材を強固に密着させる独自構造により、内装職人の手によるカッター裁断や接着施工が可能になったほか、手作業による色むらや深みのある意匠性に加え、専用コーティングによる防汚性能も備えているという。

株式会社サンゲツ 会社概要
- 社名:株式会社サンゲツ(Sangetsu Corporation)
- 代表者名:代表取締役 社長執行役員 近藤 康正
- 本社所在地:愛知県名古屋市西区幅下一丁目4番1号
- 売上高(連結):2,064億円(2026年3月期)
本記事は株式会社サンゲツの発表をもとに作成されています。
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