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そらいいな、北海道上砂川町でドローンとAIを活用したヒグマ対策実証を実施

そらいいな株式会社は、豊田通商株式会社が事業主体となる北海道上砂川町での実証において、ドローンとAIを活用したヒグマ対策実証を実施した。本実証は、内閣府が委託する「令和8年度 スーパーシティ、デジタル田園健康特区、連携”絆”特区等における先端的サービスの開発・構築及び規制・制度改革に関する調査・実証事業」に基づき、10月5日(月)から10月9日(金)にかけて行われた。

実証の背景と巡回における課題

近年、上砂川町をはじめとする北海道内の各自治体ではヒグマが生活圏に出没する事例が起きており、住民生活における重大な課題となっている。ヒグマは同一個体が数日間にわたり周辺を移動・滞留する傾向があるため、出没直後だけでなく、その後もしばらく見回りを行う必要がある。

しかし、現状は自治体職員などによる目視巡回が中心で、広範囲の対応には工数がかかるほか、出没リスクの高い早朝や夕方の時間帯は対策従事者自身がヒグマと遭遇する危険を伴っていた。

今回の実証は、対策従事者が安全な場所から遠隔操作でき、省人化を図りながら継続して巡視できる体制の構築を目指して計画された。自治体が運用可能なヒグマ対策モデルを官民連携で構築することを目標としている。

検証では、目撃通報時の即時安全確認や、出没リスクの高い時期・エリアにおける事前からの継続的な警戒巡視を行う体制を想定した。光学カメラとサーマルセンサーを組み込んだドローンからデータをリアルタイム伝送し、AIを含むソフトウェア処理によって自動判定などの効率化を評価した。飛行経路は、過去のヒグマ出没箇所を中心に設定された。

早朝・夕方に24回飛行、特例制度に基づく監視も

10月5日(月)から10月9日(金)までの実証期間中、目撃情報の多い早朝や夕方を中心にレベル3.5での巡視飛行が実施された。期間中の合計飛行実績は以下の通りである。

  • 飛行回数:24回
  • 飛行時間:11時間03分
  • 飛行距離:95km

10月6日(火)の巡視飛行では実際にヒグマを確認したため、上砂川町との事前取り決めに従い、捜索・救助等のための特例(航空法第132条の92)を適用した。事故や災害などで人命・財産に急迫した危難のおそれがある際、安全措置を講じた上で飛行許可を待たずに飛行できる同制度を活用し、現場を重点監視する新ルートを作成して特例飛行を行った。

巡視の代替効果を確認、自治体運用マニュアル整備へ

実証を通じて、サーマルセンサーを用いることで目視では見えにくい周辺環境でもヒグマなどの鳥獣類を発見でき、遠隔地から安全を確保した状態でも巡視と同等の代替・効率化効果が得られることが確認された。

今後はデータ解析などを進めてAIによる自動検知の精度を高めるとともに、翌年度以降も自治体が持続的に運用できるよう現地化に向けた協議を継続する。また、緊急時の特例飛行を含む運航マニュアルの整備も共同で進めていく方針としている。

ドローン物流サービス事業を展開するそらいいな株式会社は、2021年4月に設立され、代表取締役を土屋 浩伸氏が務める。拠点の概要は以下の通り。

  • 事業拠点:長崎県五島市下大津町708-29
  • ウェブサイト:https://sora-iina.com/
  • 代表メールアドレス:info@sora-iina.com

本記事はそらいいな株式会社の発表をもとに作成。

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