ARKの陸上養殖システムがACCアワードのファイナリストに選出
株式会社ARKのモジュール型循環式陸上養殖システム「ARK ZERO MATRIX 25000」が、一般社団法人 ACC主催の「2026 66th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」において、クリエイティブイノベーション部門 ACCファイナリストに入賞した。

本年度の応募総数2,545本のうち、企業の新規プロジェクトやスタートアップ、研究機関によるプロトタイプなど63作品が同部門にエントリーし、その中から同製品を含む5作品が選出された。同社は神奈川県平塚市千石河岸57−7に本社を置き、代表取締役CEOグループ代表は栗原洋介氏が務めている。
機能をコンパクトに集約した陸上養殖システム
「ARK ZERO MATRIX 25000」は、陸上養殖に必要な機能をコンパクトなユニットに集約したモジュール型循環式陸上養殖システム(RAS)である。
生育水槽2基と、ろ過システム(LSS:Life Support System)1基で構成され、循環、ろ過、殺菌、加温、自動給餌、水質モニタリングなど、陸上養殖に必要な機能を備えたオールインワンパッケージとして提供されている。小規模な実証実験から導入を始め、事業の成長に応じてユニットを追加することで本格的な養殖場へ段階的に拡張できる設計となっている。
また、海水を利用できる場所ではPRAS(半閉鎖循環式)、淡水のみを利用できる場所ではRAS(閉鎖循環式)として運用できるなど、設置地域や事業者のニーズに応じた柔軟性を備えている。水槽の高い断熱性・機密性による加温・冷却コストの抑制に加え、自動給餌器や遠隔監視・管理アプリケーション「STARBOARD BY ARK」による水質管理の省力化を通じて、陸上養殖事業の導入・運用における負担軽減を目指している。
水産物の安定供給と物流課題への対応を目指す背景
開発の背景には、世界的な人口増加や海洋環境の変化がある。天然の水産資源には限りがあり、海洋環境の変化が重なることで、将来的な「タンパク質供給の危機」が懸念されている。また、水産物の多くは生産地から消費地まで長距離輸送されており、燃料価格の高騰や物流人材の不足、自然災害や国際情勢の変化によるサプライチェーンの分断といった「物流の危機」も安定供給を脅かす要因となっている。
こうした課題に対し、ARKは国内で開発・製造される数少ない国産のモジュール型閉鎖循環式陸上養殖システム(RAS)として「ARK ZERO MATRIX」を開発した。水産物の生産拠点を需要地の近くに分散して整備することで、海や特定地域の水産資源だけに依存せず、地域ごとに水産物を安定して生産・供給できる体制の構築を目指している。
今回の入賞を受け、同社は今後も日本のものづくりとテクノロジーを活かしたモジュール型陸上養殖システムの社会実装を国内外で進め、水産物の安定供給、食糧安全保障の強化、海洋環境の保全に貢献していくとしている。
ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSの概要
「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」は、1961年に創設された広告賞「ACC CM FESTIVAL」を前身とし、2017年から対象領域を拡大して開催されている日本最大級のクリエイティブアワードである。
- 名称:2026 66th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS
- 主催:一般社団法人 ACC
- 公式サイト:https://www.acc-awards.com/
製品仕様および会社概要
製品の概要は以下の通り。
- 製品名:ARK ZERO MATRIX
- 製品区分:モジュール型循環式陸上養殖システム(RAS)
- 構成:生育水槽2基、ろ過システム(LSS)1基
- 主な機能:循環、ろ過(物理ろ過、硝化槽、脱窒槽)、殺菌(オゾン)、加温(灯油ボイラー)、自動給餌、水質モニタリング、アラート
- 設置面積:約60㎡/1ユニット
- 製品ページ:https://www.ark.inc/product/
株式会社ARKの概要は以下の通り。
- 会社名:株式会社ARK / ARK Inc.
- 代表者:代表取締役CEOグループ代表 栗原洋介
- 設立:2020年12月
- 本社:神奈川県平塚市千石河岸57−7
- 事業内容:モジュール型閉鎖循環式陸上養殖システムの設計・開発・製造および関連サービスの開発・提供
- 海外拠点:ARK WORLDWIDE LTD.(英国)/ARK ASIA PACIFIC SDN. BHD.(マレーシア)
- Web:https://www.ark.inc/
本記事は株式会社ARKの発表をもとに作成。
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