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高知県香美市で住民同士の買い物支援と配送をマッチングする実証実験へ

高知県香美市、香美市商工会、TOPPAN、tobosoの4者は、買い物支援を必要とする住民と来店のついでに配送を担う住民をマッチングする実証を2026年10月16日から約1ヶ月間実施します。

実証では、tobosoが開発中の買い物特化型配送サービス「toboso」を活用し、決済にはTOPPANが提供する「地域Pay®」を活用した地域電子マネー「kamica」を使用します。これにより、地域共助型の配送体制の構築と「kamica」の利用拡大を通じた地域経済の循環を目指します。

実証実験の背景と地域課題

地方都市や中山間地域では、少子高齢化の進行や運転免許の自主返納の増加に伴い、日常の買い出しや重い荷物の持ち運びが困難な「買い物困難者」の増加が社会課題となっています。一方、小売・物流業界では深刻な人手不足が進行しており、専任の配送員や専用車両を要する独自の宅配サービスはコスト負担が大きく、サービス維持や導入の障壁となっています。

香美市においては人口の多くが平野部に集中しており、過疎化が進む山間部などでは店舗の撤退や公共交通の縮小が進み、日常の買い物手段の確保や生活インフラの維持が課題となっていました。また、2021年4月に導入した地域電子マネー「kamica」について、利用率のさらなる向上や定着化に向けた継続的な利用機会の創出が求められていました。こうした状況を受け、地域住民が日々の買い物のついでに近隣へ商品を届ける地域共助型の配送実証を行うことになりました。

実証実験の概要と仕組み

実証実験は2026年10月16日から11月15日まで、株式会社土佐山田ショッピングセンターが運営する香美市ローカルスーパーバリューかがみので実施されます。

買い物支援を希望する住民(ユーザー)がWebまたはアプリで指定店舗の商品を選択して注文すると、店舗で買い物をしている住民(サポーター)がアプリで配送リクエストを確認してマッチングします。サポーターは注文商品を店舗で受け取り、自家用車でユーザーの自宅へ配送します。商品代金の決済には地域電子マネー「kamica」を活用します。

検証項目としては、利用者へのアンケート調査やデータ分析による重量物等の配送需要や利用パターンの把握、応募状況やマッチング成立率、成立までの所要時間の計測、さらにピッキングや受け渡し作業など店舗側の業務負担と安全性の検証が予定されています。

各機関の役割と今後の展開

実証における各機関の役割は以下の通りです。

  • 香美市:香美市地域電子マネー「kamica」の発行
  • 香美市商工会:香美市地域電子マネー「kamica」の加盟店管理やポイント運用など
  • TOPPAN:「地域Pay®」の提供
  • toboso:買い物特化型配送サービス「toboso」の提供

香美市および香美市商工会は、実証を通じて買い物困難者の増加などの地域課題に取り組むとともに、地域通貨が日常的に循環する持続可能な仕組みの構築を目指します。また、TOPPANとtobosoは、「地域Pay®」を活用した各地域の電子マネーと「toboso」の連携による有用性を検証し、香美市をはじめ全国の自治体が抱える同様の課題解決への貢献を図る方針です。

関係組織の概要

本実証に関わるtoboso株式会社の概要は以下の通りです。

  • 所在地:三重県桑名市末広町
  • 代表取締役:大萱 威往吏
  • 事業内容:お店に注文する「toboso Order」、住民が“ついで”に届ける「toboso Job」など、地域共助プラットフォームの開発・運営
  • 設立:2025年9月12日
  • URL:https://toboso.co.jp

本記事は香美市、香美市商工会、TOPPAN、tobosoの発表をもとに作成しました。

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