Nordicのmicro:bitへの技術提供が10周年 推定7350万人が活用
低消費電力ワイヤレスIoTソリューションを提供するNordic Semiconductor(OSE:NOD)は、教育用ポケットサイズ大の開発ボード「BBC micro:bit (http://www.microbit.org/)」への超低消費電力ワイヤレス技術の提供開始から、今月で10周年を迎えたと発表しました。Micro:bit Educational Foundationによると、BBC micro:bitはこれまでに世界85カ国以上で推定7,350万人の若者が、プログラミングやデジタル技術を活用した創造的な活動を学ぶことに貢献してきたとしています。同財団は2028年までに利用者数1億人を目指しています。
英国での配布から世界的な教育ツールへ
BBC micro:bitは2016年、BBCの「Make it Digital」キャンペーンを通じて登場しました。この際、Nordicのワイヤレス技術を搭載した最大100万台のmicro:bitが英国全土の児童・生徒に配布され、現在では若者がプログラミング、電子技術、デジタル技術を活用した創造的な活動に触れるための教育ツールとして、世界で最も広く利用されているもののひとつとなっています。
Micro:bit Educational FoundationのCEOであるGareth Stockdale氏は、2016年に英国全土のYear 7(中等教育第1学年)の生徒全員に配布された初代BBC micro:bit向けに100万個のコンポーネントが提供されたことについて、若い世代全体が実際のコンピューターに触れる機会を得るうえで大きな役割を果たしたと述べています。
搭載されるワイヤレス技術と教育的役割
初代BBC micro:bitには、NordicのBluetooth Low Energy(Bluetooth LE)SoC「nRF51822」が採用されました。現行のmicro:bit v2にはマルチプロトコルSoC「nRF52833」が搭載されており、Bluetooth LEワイヤレス接続機能と超低消費電力のエッジAI機能を提供しています。
これにより学生たちは、民生機器、産業機器、ヘルスケアなどの幅広い分野でプロのエンジニアがコネクテッド製品の開発に使用しているものと同じ製品ファミリーに属する技術を使って学ぶことができます。多くの開発者にとって、micro:bitは学校での学習からプロフェッショナルなワイヤレス製品開発へと進むための第一歩となっています。
Nordic SemiconductorのCEOであるVegard Wollanは、教室でmicro:bitを使うことで将来の開発者の多くが初めてワイヤレス技術に触れることになると指摘し、今後も技術の提供や地域の学校、コミュニティとの連携を通じて支援を続けていく考えを示しています。
地元ノルウェーでの地域イベント参加
Nordicは教育に対する取り組みの一環として、現地時間10月15日にノルウェーのホルテンで開催される「Horten Tech Festival」にElectronic Coastとともに参加します。イベントでは地元の小中高生や大学生が同社の技術専門家と交流し、micro:bitを使って作ってみたいものについてアイデアを提案できる場が設けられます。
会場ではBBC micro:bitに加え、同社の幅広いワイヤレスIoT技術の一部も紹介される予定です。この取り組みは、エンジニアリングやテクノロジー分野への進路を検討している学生を含む若い世代に対して自社をより身近な存在にするとともに、ノルウェーのエレクトロニクス産業集積地域におけるプレゼンスを強化することを目的としています。
Nordic Semiconductorについて
- 設立:1983年
- 本社所在地:ノルウェー
- 従業員数:世界中で約1,450名
- 事業内容:低消費電力ワイヤレス接続ソリューションの提供(ハードウェア、ソフトウェア、開発ツール、クラウドによるライフサイクルサービス)
- 展開領域:Bluetooth® Low Energy(Bluetooth LE)、セルラーIoT、Wi-Fi、Matter、Thread、Zigbee、DECT NR+、NTN/衛星通信など
- 公式サイト:https://www.nordicsemi.jp
本記事はNordic Semiconductorの発表をもとに作成しました。
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