採用に関する実態調査2026「応募が来ない」×「辞めていく」採用が順調でない企業の二重苦が浮き彫りに
中途採用の成否は費用・工数の量と連動せず ゴウリカが人事担当者300人調査
CATEGORY: ビジネス
ゴウリカ株式会社は、従業員数100人以上の企業で人事部に所属し、直近1年間に10人以上の中途採用を実施した正社員300名を対象に実施した「採用に関する実態調査」の結果を公表しました。
調査によると、採用が順調な企業と非順調な企業の間で中途採用にかかる費用や社内工数の増加率に大きな差は見られない一方、応募の獲得や採用後の定着といった採用成果には開きがあることが明らかになりました。さらに、非順調企業では離職者の増加や経営層の理解不足といった課題を抱えている実態も示されています。

費用と工数の増加率はほぼ同等 成果に格差
中途採用にかかる費用が直近3年間で「増えた」と回答した割合は、順調企業で76.2%、非順調企業で80.0%となり、差は3.8ポイントでした。社内工数についても、順調企業が66.0%、非順調企業が70.0%と4.0ポイント差にとどまり、採用状況の成否を問わず多くの企業で費用や工数が増加しています。

一方で、採用活動で困っていることとして「応募人数が少ない」を挙げた割合は、非順調企業が51.3%に達し、順調企業の21.8%を29.5ポイント上回りました。また、「採用後の定着に不安がある」は非順調企業が53.8%、順調企業が34.0%(19.8ポイント差)、「内定辞退が多い」は非順調企業が36.3%、順調企業が26.5%(9.8ポイント差)となり、選考から入社後にかけて各段階で課題が生じています。

中途採用増加の理由 非順調企業は「離職者増加」が半数

中途採用人数が増加している理由について、「離職者が増えているため」と答えた割合は非順調企業で50.0%に上り、順調企業の28.4%を21.6ポイント上回る結果となりました。

対して順調企業では、「新しい職種・業務が増えたため」が33.9%(非順調企業は23.7%)、「定年退職者が増えているため」が30.3%(同13.2%)となり、いずれも非順調企業を上回りました。採用の進捗状況によって、中途採用を増やす背景に差異が見られます。
費用領域の違いと経営層への理解度
費用面の課題では、「求人広告の掲載媒体や掲載数を増やさなければ採用できない」が非順調企業で36.3%、順調企業で21.1%となったほか、「エージェントへの紹介手数料が高い」も非順調企業が42.5%、順調企業が32.0%でした。一方で「ダイレクトリクルーティングにかかる費用が増えている」は順調企業が32.0%、非順調企業が25.0%となっています。
採用活動に対する経営層の理解については、「得られていないと思う」との回答が非順調企業で32.5%となり、順調企業の5.4%を27.1ポイント上回りました。その理由として非順調企業では「採用できないことの責任を人事部門に求められる」(40.0%)、「求める人材に対して給与・待遇の設定が市場水準より低い」(36.4%)、「求める人材像の理想が高すぎる」(34.5%)が挙がっています。
ゴウリカの代表取締役を務める岡本賢祐氏は、採用の成否を分ける要因について「『いくらかけるか』ではなく『どこにかけるか』『経営層がどう関わるか』です」と述べています。
調査および会社概要
本調査の概要は以下の通りです。
- 期間:2026年8月
- 対象:従業員数100人以上、正社員(人事部所属)で、直近1年間に10人以上中途採用を実施した方300人
- 手法:ネットリサーチ
- 分類方法:「直近1年間の中途採用は順調に進んでいますか」に対し、「順調」「どちらかと言えば順調」を「順調企業」、「どちらかと言えば順調でない」「順調でない」を「非順調企業」として集計
調査を実施したゴウリカ株式会社の概要は以下の通りです。
- 会社名:ゴウリカ株式会社
- 東京本社:東京都渋谷区渋谷1-10-9 MIYAMASU TOWER
- 代表者名:岡本 賢祐
- 資本金:100百万円
- 事業内容:マーケティング、DX、人事領域における合理化支援
- URL:https://gourica.co.jp/
本記事はゴウリカ株式会社の発表をもとに作成。厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年7月分)について」の数値も参照しています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



