きゅうりトマトなすび、農業AIノウノウシリーズとノウノウMCPを公開へ
東京都文京区に本社を置き佐々木佑介が代表取締役CEOを務める株式会社きゅうりトマトなすび(CTE)は、営農計画から経営管理までを支援する「ノウノウシリーズ」を一般公開することを発表した。あわせて、農場の業務データとAIアプリケーションをつなぐ接続基盤「ノウノウMCP」を公開する。同社が提供する農業特化型AIの累計AI対話実績は40,000件を突破しており、農場固有の情報を理解して実際の業務や意思決定を支援するAIエージェントへの発展を図るとしている。
農業現場のデータをAIと連携させるノウノウMCPの公開
生成AIの普及により一般的な農業知識への回答は可能となった一方、実際の農場で活用するためには作業実績や生育状況、在庫、販売計画といった農場固有の現在の状態を理解する必要がある。また、業務支援にあたっては農場内の各システムと安全に連携できる仕組みが求められていた。
これに対し同社は、AIアプリケーションと外部のデータやツールを接続するオープンなプロトコルであるModel Context Protocol(MCP)を活用した農業向け接続基盤「ノウノウMCP」を開発した。ノウノウMCPは農業における計画、作業実績、資材、販売などの業務情報をAIから扱えるようにするインターフェースとして提供され、農場や圃場、作付けなどの関係性を踏まえて情報を活用できる基盤の構築を目指している。




ノウノウシリーズの機能拡張に伴い、ノウノウMCPを通じて保持された情報や機能がAIエージェントから利用可能となる。ノウノウシリーズが対象とする主な領域は以下の通りとなっている。


- ノウプラ:作付け・生産・栽培・作業計画の作成と管理
- ノウレコ:日々の作業や観察結果の記録・整理と、営農履歴の蓄積
- ノウノウビジョン:画像・3D技術を活用した作物の状態や生育情報の可視化(※個別見積り)
- ノウノウクルー(β版):作業者情報、勤務予定、作業割当、作業実績の管理
- ノウノウストック(β版):肥料・農薬・農業資材の在庫と利用履歴の管理
- ノウノウセールス(β版):取引先、受注、出荷予定・実績、販売履歴の管理
- ノウノウマネジメント(β版):予算・原価・収益・予実などの経営情報の可視化と管理
- ノウノウハブ:組織内に蓄積されたナレッジや外部データの集約・活用


これにより、作業予定や必要な人員の確認、資材の在庫状況、生育状況を踏まえた注意点、収量予測と受注状況の比較、圃場別の収益状況の比較などを、AIエージェントが横断的に参照して活用できる環境を整備するとしている。
外部AIや農業データ連携基盤「WAGRI」との連携
ノウノウMCPは、CTEが提供するAI環境のみに限定されない設計となっている。MCPに対応するAIアプリケーションから接続することで、ChatGPTなど利用者が普段使用しているAI環境から農場データや農業サービスにアクセスできる環境を目指す。
また、利用者が管理する農場データだけでなく、農研機構が提供する農業データ連携基盤「WAGRI」のAPIにも対応する。これにより、WAGRIを通じて提供される各種農業データをAIエージェントから利用できる仕組みを提供する。同社は今後も農業機械、環境センサー、気象情報、流通・販売システムなど、多様な農業関連サービスとの接続を進めていく予定としている。
今後の展開と事業概要
CTEはこれまで、農業特化型AI「ノウノウ」、営農記録AI「ノウレコ」、作物の状態をデータ化する「ノウノウビジョン」などを提供してきた。2026年にはJA全農と、AI・デジタルツインを活用した施設園芸における生育データ取得技術の現場実装を開始している。
今後はノウノウMCPを通じて利用できるデータや機能を順次拡充し、JA、生産法人、農業関連企業、研究機関、農業IT事業者などとの連携を進める方針だ。将来的にはAIが農場の状態を把握・分析して作業を提案するだけでなく、利用者の確認や承認に基づき業務システムと連携し、結果を再び記録へ反映する仕組みの実現を目指すとしている。
本記事は株式会社きゅうりトマトなすびの発表をもとに作成。
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