物流コンサルティングの船井総研ロジ株式会社と企業間物流に特化した物流支援事業を展開する株式会社LOKIARは、中堅・中小企業の共同配送の実現に向けて協業を開始した。

物流業界は2024年問題に直面し、人手不足が年々深刻化している。働き方改革関連法の改正により時間外労働時間の上限規制が適用されたこともあり、このままでは2030年の輸送能力が34.1%不足すると言われている。人手不足の緩和・解消に向けた対策として、各社で様々な取り組みが実施されているが、有効な手段のひとつに共同配送がある。

両社は、企業間物流における物流データの蓄積と、物流データに基づく最適なマッチングで、輸送効率向上、コスト削減、CO2排出量削減を実現することを目指す。

船井総研ロジは、物流コンサルティング以外にも3PL全般の委託から一部委託まで幅広く業務を請け負うことが可能な3PLおよび物流アウトソーシングサービスを提供している。一方、LOKIARは、荷主企業の物流部門が行う、受注からお客様への納品までに必要となる物流管理業務の自動化、デジタル化により業務効率化を支援する配送管理サービスを提供している。

船井総研ロジのDXL推進部部長の亀田剛氏は、「企業間物流における大量の物流データを蓄積することを目指す。志が一緒の仲間でポテンシャルを高め、高度なマッチングを実現することこそが、未来に向けた進化系のロジスティクスだと確信している」とコメントしている。

LOKIARの代表取締役CEOの伊藤健太氏は、「共同配送は、個別企業では解決が難しい物流の課題を業界全体で解決していく重要な取組になると確信している。船井総研ロジ様の顧客基盤とノウハウ、そして当社のシステムを融合させることで、両社の事業をより一層加速させ、持続可能な物流の未来に貢献してまいります」と述べている。

両社の協業により、中堅・中小企業の共同配送の実現に向けた取り組みが加速することが期待される。