ASAHI Accounting Robot、DXセレクション2024優良事例に選出

山形県山形市に本社を置く株式会社ASAHI Accounting Robot研究所(以下、ASAHI研究所)が、経済産業省の「DXセレクション2024」で優良事例に選ばれた。ASAHI研究所は、あさひ会計の業務効率化推進チームから発足し、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を活用した業務自動化による人材不足対策と労働生産性向上を目指してきた。

ASAHI研究所は、自社の業務効率化ノウハウを全国の中小企業に広め、日本の生産性向上に貢献することを目指している。現在、同社では197のRPAロボットが社員に代わって業務を実行している。また、Microsoft 365およびMicrosoft Power Platformを活用し、顧客のDX支援とデジタル人材育成を推進している。

同社の代表取締役である田牧大祐氏は、「ヒトとロボット協働時代を推進するという、企業の日常に、RPAが仕事をとなりでサポートしてくれる時代を創ることをミッションに進めてきた」と述べている。また、中小企業にRPAやAI等の新たなテクノロジーを自在に活用してもらいたいという思いを強調し、DXセレクション優良事例選定の一報を聞き、大変光栄に思うとともに、働く全員にとって励みになるものであると語った。

ASAHI研究所は、DXを進める上での苦労や行った工夫について、ボトムアップによる社内展開とトップダウンによる迅速な意思決定で最短最速で進めることを目指したと語っている。また、DX推進体制はあえて部署を分けないシンプルな構成とし、積極的なチャレンジと迅速な意思決定を実現したとのことだ。

経済産業省の「DXセレクション」は、中堅・中小企業等のモデルケースとなるような優良事例を発掘・選定することを目的としている。選定された優良事例を公表することによって、地域内あるいは業種内での横展開を図り、中堅・中小企業等におけるDX推進並びに各地域での取組の活性化につなげていくことを目指している。