一般社団法人てあわせが一関市の常堅寺で医療・福祉関係者向けに入棺体験会を開催
一般社団法人てあわせ(岩手県一関市、代表理事・後藤泰彦)は10月13日、一関市川崎町の常堅寺において、医療・介護・福祉関係者等9名を対象とした「入棺体験会」を開催しました。参加者が棺に入って死を疑似体験することを通じ、命の尊さやこれからの生き方について考える取り組みです。今回の試みは厚生労働省が普及を進める「人生会議(ACP)」の側面的支援を目的としており、同法人では今後、無料の出張体験会などを展開していく方針としています。

模擬納棺式と入棺による擬死再生の体験
当日はまず、参加者が遺族の立場となって故人を送り出す模擬納棺式が行われました。納棺師の大森あきこ氏が遺体役へ死装束を着せて棺へ納め、参加者が花を手向けて住職の読経とともに合掌する儀式を体験しました。続いて常堅寺住職によるミニセミナーが開かれ、日本の伝統的な死装束や旅支度に込められた意味について紹介がなされました。

その後の入棺体験では、参加者が事前にワークカードへ「自分が感謝していること」「これまでの人生で後悔していること」「残された大切な人へ願っていること」などを記入しました。参加者が自ら棺に入り、蓋を閉めた暗闇の中でそのカードが読み上げられ、静寂の中で人生を振り返る時間が設けられました。棺の蓋が開いて再び光が差し込む体験は、もう一度生き直す「擬死再生(ぎしさいせい)」とも捉えられ、参加者の中には涙ぐむ姿も見られました。
医療・介護現場での支援への反映とメディア取材

今回の体験は、参加者自身の生き方を見つめ直すとともに、日々の業務へつなげることも目指しています。棺の中の暗闇や孤独を経験することで、人生の最終段階にある人の不安や思いを想像し、本人の願いや価値観を尊重した支援を考える契機とすることが意図されています。
当日はテレビ局4社が取材に訪れ、NHK盛岡放送局の「おばんですいわて」や岩手朝日テレビのニュースなどで寺院での体験の様子が紹介されました。取材に訪れた記者やリポーターの中にも入棺を希望する人がおり、自らの体験を通じた発信が行われました。厚生労働省が2018年に定めた11月30日の「人生会議の日」に向けて、同法人では今回の入棺体験を人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)への入り口として位置づけています。

11月30日のミニシンポジウム計画と無料出張体験会の展開

同法人では、11月30日の「人生会議の日」に合わせて、医療・介護・福祉関係者とともに看取りについて考えるミニシンポジウムの開催を計画しています。寺院を開放して入棺体験や気づきの共有を行う予定で、詳細は決定次第告知される見込みです。
また、活動を現場へ広げるため、医療・介護・福祉関係者を対象とした無料の出張入棺体験会を展開していく方針です。少人数の研修会や勉強会を対象に岩手県内および近隣県での実施を目指し、将来的には東北各地や全国への展開も視野に入れています。出張体験会の概要は以下の通りです。
- 対象:医療・介護・福祉関係者など
- 人数:1回5~10名程度
- 内容:入棺体験、死生観を考えるミニセミナー、感想共有など
- 費用:体験・研修費無料(開催場所・設備・交通費等については事前協議)
- 対応地域:岩手県内・近隣県を中心に、順次拡大予定
- 申し込み:一般社団法人てあわせへ問い合わせ

一般社団法人てあわせの概要
東日本大震災から15年が経過する中、被災地での高齢化や人口減少に伴う孤独や葬送・供養の課題を見据え、終活支援や安心できる葬送・供養のあり方に関する活動を進めています。
- 団体名:一般社団法人てあわせ
- 代表理事:後藤泰彦(常堅寺住職)
- 所在地:岩手県一関市川崎町門崎字舘畑309
- 電話番号:0191−43−3932
- メールアドレス:info@sizentai.net
- 公式サイト:https://teawase.net/
- 公式note:https://note.com/teawase
- Facebook:https://www.facebook.com/teawasejokenji
- Instagram:https://www.instagram.com/teawase/
本記事は一般社団法人てあわせの発表をもとに作成しました。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



