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三旺コーポレーションと東北大、タキシフォリンのウェルシュ菌抑制作用を確認

株式会社三旺コーポレーションと東北大学大学院農学研究科の研究グループは、植物由来ポリフェノールの一種であるタキシフォリン(ジヒドロケルセチン)が、腸内病原菌であるウェルシュ菌(Clostridium perfringens)に対して顕著な増殖抑制作用を示すことを共同研究により確認しました。一方で乳酸菌やビフィズス菌など多くの腸内共生菌への影響は比較的小さく、特定の細菌に対して作用する選択的抗菌作用の特徴が示されています。研究成果をまとめた論文は、2026年8月21日に米国微生物学会(ASM)の国際学術誌『Microbiology Spectrum』に掲載されました。

研究で確認された選択的抗菌作用とメカニズム

今回の研究は、株式会社三旺コーポレーションと東北大学大学院農学研究科・動物食品機能学分野の北澤春樹教授、西山啓太准教授、Harum Fadhilatunnur氏らの研究グループによって行われました。

複数の細菌を対象とした培養試験において、タキシフォリンはウェルシュ菌に対して強い増殖抑制作用を示し、試験に用いたウェルシュ菌株では70%の増殖抑制を示す濃度(MIC70)が0.125 mg/mLとなりました。一方で、試験対象とした乳酸菌やビフィズス菌など多くの腸内共生菌では増殖への影響が比較的小さいことが確認されました。本研究で確認された作用は主に菌の増殖を抑える静菌的作用であり、すべての菌に対する殺菌作用を示したものではなく、作用の強さには菌種や菌株による違いがあります。

さらに、タキシフォリンはウェルシュ菌の腸管への定着に関係するムチンへの付着やバイオフィルムの形成を有意に抑制しました。マウスを用いた感染試験でも、タキシフォリン投与群ではウェルシュ菌投与後の初期段階において糞便中の菌数が対照群より有意に少ないことが確認されています。

タンパク質解析や鉄イオンを用いた試験では、ウェルシュ菌の生育に必要な鉄の利用制限に関連する生理的ストレスが作用に関与している可能性が示されました。鉄イオンを添加すると抑制されていた増殖や付着、バイオフィルム形成が部分的に回復したことから、鉄の利用制限が作用メカニズムの一つとして示唆されています。

なお、本研究は主に培養試験およびマウス試験による研究成果であり、ヒトにおける腸内環境の改善効果や疾患の予防・治療効果を確認したものではありません。

国際学会ACLAB15での受賞実績

本研究に関連する成果は、2025年11月19日~21日に台湾・台北で開催された国際学会「The 15th Asian Conference on Lactic Acid Bacteria(ACLAB15)」で口頭発表されました。

発表を担当した東北大学大学院農学研究科の大学院生、Harum Fadhilatunnur氏は、タキシフォリンのウェルシュ菌への選択的な増殖抑制作用と鉄の利用制限に関連する作用メカニズムについて発表を行い、「ACLAB15 Best Oral Presentation Award」を受賞しました。本受賞については東北大学大学院農学研究科の公式サイト(https://www.agri.tohoku.ac.jp/jp/news/20251222-news-award/)でも紹介されています。

掲載論文の詳細は以下の通りです。

  • 論文タイトル:Taxifolin impairs colonization of Clostridium perfringens in association with iron limitation-related physiological stress
  • 掲載誌:Microbiology Spectrum(米国微生物学会)
  • 受理日:2026年8月1日
  • オンライン公開日:2026年8月21日
  • DOI:10.1128/spectrum.01301-26
  • 論文URL:https://journals.asm.org/doi/10.1128/spectrum.01301-26

株式会社三旺コーポレーションは研究用タキシフォリンの提供および研究資金の支援を行っており、同社代表取締役の小松弘明氏も共著者として研究に参画しています。

食品開発展2026への出展と今後の展望

株式会社三旺コーポレーションは、カラマツ由来のタキシフォリン原料「VitaRost®(ビタロースト)」を展開しています。同社はこれまで進めてきた抗酸化作用や血管機能に関する研究開発に加え、今回の選択的抗菌作用の研究成果を踏まえ、腸内環境と血管の健康という二つの視点から商品開発への応用可能性を検討しています。

同社は、2026年10月14日(水)~16日(金)に東京ビッグサイトで開催される「食品開発展2026」に出展し、選択的抗菌作用に関する研究成果や、血管機能に関するヒト臨床試験の研究成果を紹介する予定です。ブースでは毛細血管の状態を観察する「血管美人」の測定体験も案内されます。

【出展概要】

  • 展示会名:食品開発展2026(Hi Japan/FiT Japan/S-tec Japan/LL Japan)
  • 会期:2026年10月14日(水)~16日(金)
  • 開催時間:10:00~17:00
  • 会場:東京ビッグサイト 西1・2・4ホール&アトリウム
  • 出展企業:株式会社三旺コーポレーション
  • ブース番号:2-037(西2ホール)
  • 主な展示原料:VitaRost®(カラマツ由来タキシフォリン)
  • 展示会公式サイト:https://hijapan.info/

※ご来場には事前登録が必要です。

【会社概要】

  • 会社名:株式会社三旺コーポレーション
  • 代表者:代表取締役 小松 弘明
  • 所在地:〒106-0045 東京都港区麻布十番2-8-14 アイオー麻布2a
  • 事業内容:健康食品・機能性素材の研究開発、原料販売、医療機関向けサプリメントの開発・販売、OEM受託
  • 公式サイト:https://sanoh-corp.jp/
  • お問い合わせ:info@sanoh-corp.jp

本記事は株式会社三旺コーポレーションの発表をもとに作成されています。

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