横浜市消防局、経年防火水槽の維持管理に向けた技術やアイデアを募集
横浜市消防局は、市内に設置されている経年防火水槽を効率的に維持管理するため、新たな技術やサービスに関するアイデアの募集を行っている。横浜市内には消火活動用の水を蓄える防火水槽が2,642基あり、そのうち約28%が設置から50年以上経過している。行政課題と民間企業のデジタル技術をマッチングするプラットフォーム「YOKOHAMA Hack!」を通じて提案を受け付ける。
経年化が進む防火水槽と点検における課題

防火水槽は地中に埋設されており常に水が入っているため、地上から内部の劣化状況を確認することが困難な構造となっている。現状では年2回の水利調査として地上から水位等を目視点検しているが、漏水などの異常は次の点検時や実際の使用時まで把握できない課題がある。



また、詳細調査までの間に水位変動などの異常を検知できず、設置年代や設置場所に応じたリスク評価の仮説はあるものの、優先して詳細調査を行うべき対象の抽出は実装されていない。さらに、設置後50年意向に実施される詳細調査では排水や洗浄、足場設置、酸欠対策が必要となり、基あたり約100万円の詳細検査コストが発生している。今後も経年防火水槽が急激に増加することが見込まれており、さらなるコスト増が想定されている。
募集する3つのテーマ
今回の募集では、経年防火水槽の維持管理を効率化するため、以下の3テーマに関する技術やアイデアを求めている。3点すべてを満たす必要はなく、1つのテーマや一部の技術、構想段階のアイデアの提案も受け付ける。

- 日常管理ソリューション
地中で電源がなく開口部が限られた環境下で、漏水や水位低下などの異常を検知して職員へ通知する常時監視の仕組み(センサー、通信、電源、監視サービスなど)。
- リスク評価
蓄積された詳細調査結果や設置年代、設置場所のデータを活用し、データ分析やAI、統計解析を用いて劣化が進んでいる可能性が高い水槽を抽出・スコアリングし、詳細調査の優先順位を示す仕組み。
- 点検技術
水を抜くことなく狭い開口部から機器を投入し、内部のひび割れや漏水、コンクリートの劣化状況を確認する技術(水中ドローン、水中ロボット、カメラ、ソナー、3D計測、非破壊検査など)。
応募スケジュールと受付窓口
提案の受付期限は令和8年11月4日(水)までとなっている。応募後は随時ヒアリングが実施される予定となっている。申し込みには「YOKOHAMA Hack!」へのメンバー登録が必要となる。

- 提案受付期限:令和8年11月4日(水)
- 応募詳細ページURL:https://hack.city.yokohama.lg.jp/news/10031
- YOKOHAMA Hack! Webサイト:https://hack.city.yokohama.lg.jp/
- お問い合わせ先:行財政局行政マネジメント課担当課長 田中 Tel:045-671-2112

本記事は横浜市の発表をもとに作成しています。
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