ココナラとElithが合弁会社設立へ AI安全性製品を法人向けに提供
株式会社ココナラは2026年10月13日、AIの安全性に関する研究開発や製品開発を手がける株式会社Elithと合弁会社を設立することを決議し、同日付で合弁契約を締結しました。新会社となる株式会社ココナラエリスは2026年11月1日の設立を予定しており、企業がAIを安全に使うための製品を法人顧客向けに提供します。ココナラの法人顧客基盤や販売力に、ElithのAI研究開発力とプロダクト開発力を組み合わせることで、AIの安全な運用を支える基盤の構築を目指します。
企業のAI利用拡大に伴う課題と設立の背景
企業においてAIの業務利用が広がる一方、管理者が把握していないAIツールへ社員が業務情報を入力するシャドーAIへの対策が課題となっています。Netskopeの「Cloud and Threat Report 2026」によると、生成AI利用者の47%が会社の管理外にある個人向けAIアプリを使用している実態が示されています。
AIを利用する社員や業務が増加するほど情報漏洩のリスクが高まるため、AIの使われ方を可視化して危険な利用を防ぐ仕組みや、AIの出力品質および攻撃耐性を検証し続ける環境が求められています。ココナラはAIカンパニーにおいて構想から開発、現場定着までの支援体制を整えており、安全性を専門とするElithとの合弁を通じて、導入したAIを安全に運用し続ける環境を提供していく方針です。

2022年12月設立のElithは、「Mission-Critical AI Company」を掲げ、高い品質と信頼性が求められる領域でAI研究開発や企業導入を進めてきました。OpenAI、Google、IEEEなどが開催したAIエージェントのセキュリティを競う国際コンペティションでは、4,186チーム中世界4位となり金メダルを獲得しています。社内にはKaggle Master 4名をはじめとする研究者やエンジニアが在籍し、東京大学大学院工学系研究科 教授の松尾豊氏らを顧問に迎えてセキュリティ研究体制を構築しています。
また、同社は企業向けAI活用SaaSプラットフォーム「GENFLUX」の提供を対象範囲として、AIマネジメントシステムの国際規格ISO/IEC 42001:2023の認証を取得しています。2026年7月にはシャドーAI対策サービス「GENFLUX Security」の提供を開始しており、製造、金融、医療・製薬などの大手企業を中心に、2026年9月時点で160社への導入実績を有しています。

共同開発によりシャドーAI対策と品質評価を推進
新たに設立される合弁会社では、Elithの既存製品の販売にとどまらず、両社による新製品の共同開発も実施します。「GENFLUX」シリーズを基盤として法人顧客が求める機能を企画・実装し、主に2つの課題に取り組みます。
1つ目はシャドーAI対策として、社内のAI利用状況を可視化・制御・記録し、管理外のAIツールに業務情報が入力されるリスクを低減させます。2つ目はAIの品質評価として、AIの出力にハルシネーション(誤りや事実と異なる内容)が含まれていないかを検証し、実務で活用可能な品質基準を満たしているか確認します。
ココナラ 代表取締役社長CEOの鈴木歩氏は、法人会員62万社超、スキル登録者140万人超を擁する基盤を通じて安全なAI活用を届けていく姿勢を示しています。また、Elith 代表取締役CEOの井上顧基氏は、技術で社会を守り誰もが安心してAIを利用できる環境づくりに取り組む考えを表明しています。
合弁会社の概要(予定)
- 名称:株式会社ココナラエリス
- 所在地:東京都渋谷区桜丘町20−1 渋谷インフォスタワー6F
- 代表者:代表取締役社長CEO 鈴木 歩
- 事業内容:AIの安全性の評価・検証及びAIエージェントに関する事業
- 資本金:1,000万円
- 出資比率:当社51%、Elith 49%
- 設立年月日:2026年11月1日(予定)
- 決算期:8月
本記事は株式会社ココナラの発表をもとに作成されています。
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