なかよし学園、EXPO FUTURES AWARD 2026で平和と人権の特別賞受賞
特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクトの取り組み「世界の子どもが未来を共創する。いのち響き合う平和教育モデル」が、2026年10月12日に開催された「EXPO FUTURES AWARD 2026」において、「平和と人権」部門グランプリとなるテーマ特別賞を受賞しました。


同アワードは、大阪・関西万博から生まれた問いや挑戦の意思を引き継ぎ、閉幕後もより良い社会の実現に向けて活動を続ける人や取り組みを表彰するものです。グラングリーンPLAT UMEKITAで開かれた授賞式では、万博のテーマウィークに対応する8つのテーマごとに選ばれたファイナリストの中から、それぞれを代表する8件にテーマ特別賞が贈られました。

万博の理念を未来へ継承するアワードでグランプリに選出


EXPO FUTURES AWARD 2026は、万博で生まれた人の記憶や活動、想いを社会に残し、継続していくことを重視しています。授賞式では審査委員の建築家である藤本壮介氏が、万博で生まれた記憶や活動を継続していくことがレガシーになるとの考えを示すなど、熱意を次代へつなぐ意義が語られました。


審査講評において、なかよし学園プロジェクトの取り組みは、日本で学んだ内容を世界の子どもたちと分かち合い、現地の気づきを日本へ持ち帰る仕組みが「温かな循環」として評価されました。子どもたちを平和な未来をつくる主役と位置づけ、国や文化を越えて学びが往還する点が支持を集めました。
双方向で学びを届ける循環の仕組み「CoRe Loop」
受賞対象となった活動の中核を担うのが、「CoRe Loop(Co-create & Return Loop)」と呼ばれる学習モデルです。日本の学校で世界の課題を学んで教材を制作し、同法人が世界の教育現場へ届けた後、現地の子どもたちが学んで作品や言葉を加え、その反応が再び日本の教室へと戻ってくる双方向の循環を構築しています。



同法人は、現地の人々を一方的な支援対象とせず、知識や文化を尊重しながら自立的な平和の担い手となることを支える「Adaptive Peacebuilding(適応的平和構築)」の考え方を取り入れています。戦争や紛争、貧困の渦中にある地下シェルターなどの現場でも、未来のまちや学校の姿を問いかける教育を実践してきました。
全国50校超と世界11カ国をつなぐ教育現場での実践
なかよし学園プロジェクトは2025年度以降、日本全国50校超と世界11カ国をつないで活動を展開してきました。各地の学校で地域の特色や教科の学びを生かした教材が作られ、世界各地に届けられています。
主な実践事例は以下の通りです。
- 三次市立十日市中学校:『はじめてのヒロシマ』を英訳し、シリアやケニアへ届ける
- 遊佐中学校:文房具をカンボジアへ届け、現地からの手紙や写真を持ち帰る
- 岐阜県安八町:防災の学びや「TOMODACHIうちわ」などを世界の授業へ届ける
- 壱岐市立石田中学校:習った英単語を「英語カルタ」にし、ルワンダへ届ける
- 早稲田佐賀中学・高等学校:海洋プラスチック教材やSDGsカルタを制作し、シリアやルワンダ、カンボジアへ展開
- オイスカ浜松国際高等学校:制作教材の海外展開に加え、2026年には教員自らがルワンダへ渡航して授業を実施
代表の中村雄一氏は受賞に際し、「このプロジェクトに関わった全ての人と一緒にいただいたグランプリだと思っています」と述べ、子どもたち自身が当事者となる学びを今後も広げていく姿勢を示しました。
高い教育効果とこれまでの実績
この学習モデルは、日本の子どもたちの学習効果においても成果を上げています。2025年度経済産業省「探究・校務改革支援補助金」の採択事業として参加校で実施されたアンケート調査では、自己効力感の向上71.4%、行動意欲の向上65.0%、教職員満足度83.3%という結果が示されました。
また、2026年6月には第12回JACEイベントアワードにおいて、「地域が世界平和の当事者になる『世界とつながる学び』講演会」として学生・NPO・各種団体・個人部門のシルバー賞(準グランプリ相当)を受賞しており、今回の受賞によって教育モデルとしての評価がさらに高まる形となりました。
団体概要
- 団体名:特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト
- 所在地:千葉県松戸市
- 代表:中村雄一
- 事業内容:国内外での教育支援・平和教育・人権教育の実践
本記事は特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクトの発表をもとに作成しました。
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