NHK出版、小栗忠順と幕末のインテリジェンスを2026年10月13日発売へ
NHK出版は、NHK出版新書『小栗忠順と幕末のインテリジェンス』を2026年10月13日に発売する。遣米使節を経て横須賀製鉄所の創設や「兵庫商社」の設立を推し進めながらも新政府によって命を奪われた幕臣・小栗忠順を、情報を集めて分析し政策へ変えたインテリジェンスの実践者として捉え直す。2027年大河ドラマ「逆賊の幕臣」の時代考証者を務める歴史学者の岩下哲典氏が、新史料を交えて知られざる実像に迫る。
情報活動の実践者として小栗忠順を捉え直す
小栗忠順は遣米使節として西洋の実情に触れ、横須賀製鉄所の創設や日本初の株式会社ともいわれる「兵庫商社」の設立を推し進めるなど、軍事・外交・経済に通じて日本の近代化を先取りした幕臣である。目付や勘定奉行・軍艦奉行・町奉行などを歴任したが、明治維新のなかで新政府の一部から逆賊の烙印を押され、命を奪われた。
本書は、小栗を情報を集め、分析し、政策へと変えた「インテリジェンス」の実践者として捉え直す内容となっている。時代を読む卓越した構想力を持ちながら、その有能さゆえに危険視された実像を新史料とともに検証し、勝者の歴史の陰に埋もれた幕末史を浮き彫りにする。
時代考証を務める岩下哲典氏が過剰反応の要因に迫る
著者の岩下哲典氏は1962年長野県(信州)生まれで、青山学院大学大学院博士後期課程単位取得満期退学、博士(歴史学)の学位を持つ。徳川黎明会学芸員や国立歴史民俗博物館客員助教授などを経て、現在は東洋大学人間科学総合研究所長・文学部史学科教授を務めている。著書には『幕末の老中 松平忠固』『江戸無血開城の史料学』(吉川弘文館)、『山岡鉄舟・高橋泥舟』(ミネルヴァ書房)などがある。

2027年大河ドラマ「逆賊の幕臣」の時代考証も担当する岩下氏は、本書のなかで、小栗は逆賊などではなく融通の利かない面もある切れ者の幕府吏僚であったとし、敵である薩長が過剰反応した要因として小栗の情報活動やインテリジェンスを挙げている。幕末の情報活動を研究してきた観点から小栗を論じることで、新たな幕末史の地平を提示するとしている。

刊行情報と関連ウェブ記事
NHK出版デジタルマガジンでは、2027年大河ドラマ「逆賊の幕臣」の主人公である小栗忠順の足跡をたどる特別記事が公開されている。新書の詳細は以下の通り。
- 書名:NHK出版新書767『小栗忠順と幕末のインテリジェンス』
- 著者:岩下哲典 著
- 発売日:2026年10月13日発売
- 定価:定価1,133円(税込)
- 仕様:新書判 256ページ
- ISBN:ISBN:978-4-14-088767-7
- NHK出版サイト:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000887672026.html
- Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4140887672
- NHK出版デジタルマガジン特別記事:https://mag.nhk-book.co.jp/article/98009
本記事はNHK出版の発表をもとに作成。
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