フーリハン・ローキー、ITサービスやソフトウェア業界のM&A動向レポート公開
米投資銀行フーリハン・ローキー(Houlihan Lokey, Inc./NYSE:HLI)の日本法人であるフーリハン・ローキー株式会社は、ITサービス・SaaS、ソフトウェア業界のM&A動向レポートを公開した。業界各社の決算概要をもとに分析したもので、AI関連需要を背景に業績が堅調に推移する一方、競争力強化や事業変革に向けたM&Aや非公開化への関心が高まっている傾向が示されている。同社マネージングディレクターの久保田朋彦氏は、今後も事業会社による戦略的買収に加え、非公開化を含む資本再編が活発に行われると考えている旨を述べている。
ITサービス業界では、DX・AI需要を背景に業界全体の業績が堅調に推移している。特にデータ分析・AI分野は、生成AIやAIエージェント技術の進化と企業の活用需要の高まりを受けて業績が大きく伸長した。

一方で、株価は好調な業績に必ずしも連動していないものの、Anthropicショック後の大幅下落から持ち直す銘柄も散見される。バリュエーション面では株価の回復が業績の伸びに追い付かず、各サブセクターのマルチプルは前年比で低下した。M&A動向としては、ビジネスモデル変革のための創業者によるMBOや電通総研の非公開化など、大型の非公開化案件が見られた。
SaaS・従来型ソフトウェア業界:AIリスク見極めと機能補完の買収
SaaSおよび従来型ソフトウェア業界は各社の業績自体は好調であるものの、Anthropicショックなどを契機とするAIの影響への警戒から、株価は引き続きTOPIXをアンダーパフォームしている。足元ではAIリスクを一律に織り込む動きが一服し、業態や個社ごとに代替リスクを見極める動きが見られ、バックオフィス向けソフトウェアや従来型ソフトウェアを中心に株価は回復傾向にある。
バリュエーション面では株価が回復傾向にあるものの業績の伸びに追い付かず、前年比では全サブセクターで低下した。M&A動向としては、事業会社による機能補完や顧客基盤拡張を目的とした買収が見られた。
調査の概要
今回のレポートにおける調査概要は以下の通りである。
- 調査名:「ITサービス・SaaS/ソフトウェア業界の2026/2027年秋季のM&A動向」に関する調査
- 調査対象:ITサービス・SaaS/ソフトウェア業界国内主要企業各社(約30社)
- 調査方法:各社決算報告をもとに当社分析
- 調査時期:2026年9月
- 調査主体:フーリハン・ローキー株式会社 ビジネスサービスグループ
フーリハン・ローキー(Houlihan Lokey, Inc./NYSE上場)は、企業、機関投資家、投資ファンド、政府機関に対し、M&Aやキャピタル・ソリューション、事業再生(フィナンシャル・リストラクチャリング)、財務・評価アドバイザリーなどを提供する投資銀行である。グローバルM&A案件数において実績を有している(出所:LSEG.「2025年グローバルM&Aアドバイザリー件数」、会計事務所・ブローカーを除く)。

- 日本法人公式ウェブサイト:https://japan.hl.com/
- LinkedIn:https://www.linkedin.com/company/houlihan-lokey/
- お問い合わせ:https://japan.hl.com/contact-us
本記事はフーリハン・ローキー株式会社の発表をもとに作成。
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