和多屋別荘の嬉野リビングラボに早稲田大学 野中研究室の佐賀共創拠点が設置へ
株式会社和多屋別荘は、佐賀県嬉野市で展開する「嬉野リビングラボ(URESHINO LIVING LAB)」の取り組みを本格化させています。その新たな展開として、旅館内のオフィスエリアに「早稲田大学 野中研究室佐賀共創拠点(仮称)」が設置されることになりました。これまでの企業と地域による共創にアカデミアの視点を加え、研究や実証を通じた事業創出を目指すとしています。
OICから嬉野リビングラボへの広がり
共創の原点となったのは、和多屋別荘と株式会社イノベーションパートナーズ(IP)が共同で運営する「Onsen Incubation Center(OIC)」です。温泉旅館の中に企業が拠点を構え、約2万坪の空間や温泉、食、茶、地域ネットワークと、IPが持つ事業開発や地域創生の知見を掛け合わせることで、異業種企業が集まる環境を整備してきました。
2026年には、その枠組みを地域へ広げる「嬉野リビングラボ(ULL)」が本格始動しました。和多屋別荘が2万坪敷地全体をフィールドとして開放し、IPがビジネスデザインとプロジェクト主導を担当するなかで、集まったパートナー企業が専門知見を持ち寄り、地域課題の解決や実証実験に取り組んでいます。
多様な企業とともに進める地域共創の事例


嬉野リビングラボ(ULL)では、地域資源と企業の専門性を組み合わせた多様なプロジェクトが進行しています。
- クオンクロップ:和多屋別荘が取り組む地域文化の価値化と、同社が持つ「食と農」や環境価値の可視化の知見を融合し、嬉野茶をはじめとする地域資源の価値可視化と経済価値の創出を進めています。
- アイリー製薬:1,300年続く嬉野の温泉文化と薬剤師の専門性を掛け合わせ、新たなヘルスツーリズムを共創しています。OICへの入居を契機として、2026年には旅館内薬局「薬泊堂」を実現しました。
- MISOVATION:嬉野の食文化と発酵・フードテックの知見を掛け合わせ、味噌湯など新たな食体験を開発し、地域一次産品の価値向上を図っています。
- UPDATER:和多屋別荘、IP、UPDATERの3社で「嬉野・地域創生リジェネラティブプロジェクト」を始動し、再生可能エネルギーやサプライチェーンの可視化を通じた地域事業者の収益拡大を目指しています。

宇宙QOL研究と連携する佐賀共創拠点の新設
今回、新たな共創の視点として加わるのが、早稲田大学 野中研究室による「宇宙QOL(Quality of Life)」の研究です。2030年代に向けて一般の人々が宇宙を利用する時代が見込まれるなか、野中朋美教授が研究代表者を務めるJAXA宇宙戦略基金事業「SX-CRANE」において宇宙での生活の質に関する研究が進められています。
佐賀県と早稲田大学が2006年に締結した「連携協働に関する基本協定」や、佐賀県が2021年から進めるJAXAとの連携協定に基づく宇宙関連ビジネス創出の取り組みを背景に、研究拠点が設けられます。佐賀県発表の情報によると、拠点では以下の3つの取り組みを目指すとしています。
- 地域資源を活用した宇宙QOLに関する研究・実証
- 地域企業との共創活動支援
- 宇宙食、衣食住、健康分野等における新規事業創出支援


共同運営企業の概要
プロジェクトを推進する両社の概要は以下の通りです。
- 株式会社和多屋別荘(代表取締役:小原 嘉元、所在地:佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙 738、公式サイト:https://wataya.co.jp/)
- 株式会社イノベーションパートナーズ(代表取締役社長:本田 晋一郎、所在地:東京都港区南麻布 1-6-30、公式サイト:https://innovation-partners.jp/)

本記事は株式会社和多屋別荘および佐賀県の発表をもとに作成しています。

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