舞台 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド ロンドン公演が開幕
村上春樹氏の小説を原作とした舞台『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』のロンドン公演が、現地時間10月8日(木)にバービカン・センターで開幕しました。全4回の公演チケットはすべて完売しており、満席となった客席からは割れんばかりの拍手が起こりました。ワールドツアーを展開中の本作は、シンガポール公演に続いてロンドンで上演されており、今後はフランス・パリや韓国・ソウルでの公演が予定されています。



日仏のクリエイター陣が描く村上春樹ワールド



原作は村上春樹氏が1985年に新潮社から刊行した初期の傑作小説です。演出と振付は、1992年のアルベールオリンピックの開会式・閉会式の演出も務めたフランスのフィリップ・ドゥクフレが手掛けました。

2026年1月に東京で世界初演されたのち国内ツアーを経て、4月のシンガポール公演を皮切りにワールドツアーが始まりました。ロンドン公演では、藤原竜也や森田望智をはじめとする日本人キャスト陣がパフォーマンスを披露し、現地の演劇ファンを魅了しました。
会場となったバービカン・センターは、名門劇団ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーのロンドン拠点であり、1985年にはミュージカル『レ・ミゼラブル』の英語版世界初演が上演された歴史ある劇場です。

企画制作を行うホリプロにとっては、藤原竜也のデビュー作となった1997年の『身毒丸』をはじめ、『ムサシ』『ハムレット』『海辺のカフカ』『NINAGAWA マクベス』といった蜷川幸雄演出作品の海外ツアー公演を幾度も上演してきた拠点でもあります。また、今年の夏にはホリプロ初の英語ライセンス作品『DEATH NOTE: The Musical』も同劇場で上演されました。15歳で同劇場の舞台に立った主演の藤原竜也にとっても原点の場所であり、今回で5度目の出演となります。
出演者コメント
主演の藤原竜也は「ロンドンのお客様は言葉が分からなくても優れた視点を持って観劇してくださる印象があります」と語り、ロンドンにはハルキストが多いと聞いていることから、観客に楽しんでもらえるよう精一杯演じたいと意気込みを示しました。
森田望智は「演劇の街・ロンドンで公演できることにとても緊張していますが、本当にありがたく、嬉しい気持ちでいっぱいです」とコメントし、国によって観客の受け取る反応の違いを実感しながら新鮮な気持ちで演じていると述べました。
今後のワールドツアー日程と公演情報
本作の上演期間中、バービカン・センターでは映画『バトル・ロワイヤル』や映画『トニー滝谷』の上映、村上春樹トークイベント、村上春樹のジャズクラブ「ピーター・キャット」といった関連企画も開催されています。
ロンドン公演以降のワールドツアー日程は以下の通りです。
- フランス・パリ公演
期間:2026年10月16日(金)~21日(水) 劇場:シャトレ劇場
- 韓国・ソウル公演
上演時期:2027年4月 劇場:LGアートセンター
公演概要
- 原作:村上春樹
- 演出・振付:フィリップ・ドゥクフレ
- 脚本:高橋亜子
- 主催:Barbican Centre
- 企画制作:ホリプロ
- 助成:Japan Creator Support Fund
- 公式HP:https://horipro-stage.jp/stage/sekainoowari2026/
本記事はホリプロの発表をもとに作成。
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