CalTa、TRANCITY Nebulaの大型アップデートを順次実施へ
デジタルツインプラットフォーム「TRANCITY」の開発・提供を行うCalTa株式会社は、「TRANCITY Nebula」の大型アップデートを2026年10月〜11月にかけて順次実施する。インフラ・建設業界が直面する実務課題の解決に主眼を置いた機能追加および拡張を行う。リリース完了後は、すべてのお客さま環境へ自動適用される。
実務課題の解決に向けた4つの主要機能
今回のアップデートでは、主に4つの機能が追加・拡張される。


1点目は「オープン地図への気象情報重ね合わせ機能」で、デジタルツイン空間上に雨雲レーダー(降雨情報)、台風の進路予測、地震情報(震度分布)などの気象・災害データをリアルタイムに重ね合わせて表示する。台風接近時の豪雨による現場浸水・土砂崩れリスクの事前予測や、地震発生直後における構造物等の被災影響エリアの迅速な特定、現場点検ルートの選定など、防災・減災および災害初動対応のシミュレーションに活用できる。



2点目は「ボクセル処理による瞬時の時系列差分検知機能」である。空間をボクセル化してデータ軽量化を図ることで、過去と現在の3Dデータの差分を画面上で一瞬にして検知・可視化する。インフラ沿線や施設周辺における「草木の伸び(危険樹木・侵入竹木)」の検知による接触リスク把握・伐採計画の立案や、構造物の変形、土砂崩落の予兆検知といった広範囲なアセットの経時変化モニタリングに活用可能となる。

3点目は「100種以上の3Dモデル自由配置機能」で、建設重機や作業車両、カラーコーン・バリケードといった工事用仮設部材など、あらかじめ用意された100種類以上の高品質な3Dモデルを空間内へ自由に配置・移動・編集できる。特別な3Dデータの準備やCADソフトでの事前編集を行わずに、施工計画や仮設物の配置計画、重機搬入時の旋回・作業スペースの干渉チェックを手軽にシミュレーションできる。ライブラリは今後も継続的に拡大・拡充していく予定としている。
4点目は「シーン管理機能」で、現在閲覧している視点のアングル、選択している表示タブ、計測値やピンの表示状態といった画面上の状況全体をURL一つで再現できる。遠隔地へ同一の画面状態を即座に同期できるほか、登録した複数のシーンを順に切り替えることでプレゼンテーション用ビジュアル資料としても利用できる。



上記のほかにも、現場の実務での利便性を高める機能アップデートが実施される。
- オルソ画像表示機能のアップデート(寸法計測・保存):従来のオルソ(真上や正面から見た平面)表示画面上にて直接寸法を計測・保存でき、帳票や報告書作成へ活用できる計測データを記録・管理できる。
- 3Dボクセルグラフ生成機能:位置などが記録されたCSVデータを読み込むことで立体的なボクセルグラフを自動描画し、任意の情報を3Dで重ね合わせられる。
- 撮影アングル・進行ルート表示機能:3Dデータ生成に使用した動画の撮影時におけるカメラ向き(アングル)と撮影ルートを3次元地図上に表示・再生できる。
- 動画位置情報連携機能(ARマーカーレスで自動生成):iPhone(専用撮影アプリ「Oortcam」利用)、GoPro、Skydio X10で撮影した動画の位置情報データを活用し、ARマーカーを設置することなく3次元地図内の正確な位置へ実寸3Dデータを自動生成できる。
- データダウンロード機能のアップデート(位置補正済みデータのダウンロード):TRANCITY Nebula上で位置補正を行ったデータを、補正後の位置座標(座標系)を維持したままダウンロードできる。
- 干渉検知機能のアップデート(任意形状対応):従来の定型(立方体・直方体・円柱)に加え、CSVデータで作成した任意の形状で構造物との干渉を検知できる。
- 3Dデータ表示制御機能のアップデート(指定領域のマスキング):指定領域をマスキング(非表示化)し、機密エリアの保護や不要部分のカット、新旧データの比較検証に活用できる。
各機能およびUI/UXの最適化を含む本アップデートは、2026年10月中旬〜11月下旬にかけて順次リリースが予定されており、リリース完了後はすべてのお客様環境へ自動適用される。
また、同社は2026年10月13日(火) ~ 10月16日(金)に幕張メッセで開催されるデジタルイノベーション総合展「CEATEC 2026」に出展する。「TRANCITY Nebula / TRANCITY ARCADE」のデモ展示や、3DGSによる空間データの体験、点群データや3Dモデルを活用した業界別導入・活用事例の紹介を行う予定である。
- 会期:2026年10月13日(火) ~ 10月16日(金) 10:00~17:00
- 会場:幕張メッセ
- 参加費:無料(公式サイトでの事前登録が必要)
- 出展場所:東京都スタートアップ戦略推進本部 パビリオン(ホール7 7H101)
- 公式サイト:https://www.ceatec.com/ja/
- 会場マップ:https://www.ceatec.com/ja/exhibition/map.html
CalTa株式会社について
CalTa株式会社は、インフラ・建設業界のDX推進を目的に、デジタルツインプラットフォーム「TRANCITY」の開発・提供や、ドローン・ロボット等を活用したデータ取得から実務での運用・コンサルティングまでを手がけている。2025年にリリースされた「TRANCITY Nebula」では、3D Gaussian Splattingによる高精度な空間表現とAIによる空間認識機能を備え、自然言語での対話検索による損傷抽出や情報把握が可能な環境を提供している。
- 所在地:東京都港区高輪二丁目18番10号高輪泉岳寺駅前ビル3階
- 代表者:代表取締役CEO 古林 秀之
- 設立:2021年7月1日
- サービス内容:TRANCITY、CalTa M42、現地映像取得サービス、受託開発
- 公式サイト:https://calta.co.jp/
本記事はCalTa株式会社の発表をもとに作成されています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



