みんなシステムズ、岐阜県の相談支援事業所で業務効率化アプリを開発・導入
株式会社みんなシステムズは、エンジニアがお客さまの現場に入り課題解決を行う開発手法「FDE(Forward Deployed Engineer)」の岐阜県第1号案件として、ウィンキャリア株式会社が運営する相談支援事業所「アンドサポート」で業務効率化アプリを開発・導入しました。2日間の現場滞在を通じて、利用者の近況を確認するモニタリング業務における録音から報告書作成、署名までを1回の訪問で完結できる仕組みを実装しています。2026年8月28日の導入以降も、現場からのフィードバックを反映した改修が続けられています。


相談支援の現場が抱える書類業務と再訪問の課題
障害福祉分野の相談支援は、利用者の希望を聞き取り、適切なサービスを提案して行政に申請する役割を担っています。相談員1人あたりが担当する人数は100〜150名にのぼり、訪問の間隔が3か月に1回や6か月に1回となるケースもあるため、業務において記録の作成は不可欠となっています。
しかし、訪問後の書類作成には他の業務がない状態でも1件あたり約2時間かかっていました。業界の収益構造として相談支援は報酬単価が低く、利益が残りにくい分野であるため、継続的な利用料が発生する専用システムの導入が進みにくい実情がありました。
当初は「ヒアリング内容からの報告書作成の自動化」についての相談でしたが、株式会社みんなシステムズのエンジニア2名と代表取締役の野田祐機氏が現場に入ったことで、書類作成後に署名をもらうためだけに再訪問しているという実態が判明しました。片道30〜40分かけて訪問しても利用者に会えない日もあり、一連の工程に順調に進んでも最低3日、実際には1週間程度かかる状況が長年の課題となっていました。

iPadとAIを活用し報告書作成から署名までを効率化
この課題に対し、株式会社みんなシステムズは2日間の現場滞在のなかで、録音・報告書作成・署名までを一連で行えるアプリを実装しました。

業務の流れは以下の通りです。
- モニタリング中の会話を、iPadで録音します
- 録音した内容をAI(Claude API)が文字起こしし、報告書の下書きを自動で作成します
- 報告書の内容を相談員が確認・修正したうえで確定します
- 報告書をその場で利用者に確認いただければ、iPad上でそのまま署名をいただけます
- 持ち帰って修正する場合も、事業所のパソコンから同じ画面で編集・印刷できます
業務時間短縮による負担軽減と人材確保への期待

導入後、従来1件あたり約2時間かかっていた書類作成は少しの修正で済むようになり、相談員が空いた時間を別の業務にあてられる体制が整いました。
独立行政法人福祉医療機構が障害福祉サービス等を運営する法人を対象に行った調査(2024年1月時点)では、52.6%の事業所が職員は「不足している」と回答しています。業務負担を軽減して対人業務に集中できる環境を整えることは、人材確保の面でも重要視されています。
ウィンキャリア株式会社の代表取締役である丹羽久美子氏は、訪問先で書類まで仕上げられるようになったことで事業所に戻る必要が減り、働く場所や時間にとらわれない柔軟な働き方が可能になると言及しています。
株式会社みんなシステムズは2026年8月、FDEプラットフォーム「FDE Japan」を開設し、47都道府県のあらゆる企業がFDEを通じて最新のAIテクノロジーにアクセスできる状態をつくるというミッションを掲げて事業を展開しています。
関連組織の概要
株式会社みんなシステムズ
- 代表取締役:野田祐機
- 設立:2016年5月30日
- 資本金:45,000,000円
- 社員数:35名(業務委託、派遣社員含む)
- 事業内容:システム開発事業、ソフトウェアテスト代行事業、業務代行事業、SaaS事業、人材育成事業
- HP:https://minna-systems.co.jp/
ウィンキャリア株式会社
- 代表取締役:丹羽久美子
- 設立:2012年9月11日
- 所在地:岐阜県岐阜市美園町4丁目28番地
- 今回の支援先事業所:相談支援事業所 アンドサポート(岐阜市神田町6-6)
本記事は株式会社みんなシステムズの発表をもとに作成されています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



