防災グッズ準備状況と課題 ~アンケート調査から見える実態~

株式会社しんげんが運営する主婦向け情報メディア「SHUFUFU」が、「防災グッズ」に関するアンケート調査を実施した。調査は2024年4月にインターネット上で行われ、成人男女200人(男性88人、女性112人)から回答を得た。

調査によると、自宅での防災グッズの用意について、48%が「それなりに準備している」と回答した。一方で、41.5%が「準備したいができていない」、5.5%が「準備しようと思っていない」と答えた。半数以上の人が何らかの備えをしているものの、まだ十分とは言えない状況が明らかになった。

準備している人の具体的な内容としては、防災リュックの用意、水やレトルト食品などの備蓄が挙げられた。備蓄食については賞味期限対策としてローリングストックを実施している人もいた。一方、準備できていない理由としては、「何を用意すればよいのかわからない」「面倒臭い」といった声が多かった。

自宅にある防災グッズでは、「懐中電灯・ランタン」が63.5%で最も多く、次いで「非常食」が55.5%だった。防災グッズが必要となる災害としては、94%が「地震」を、49.5%が「大雨・洪水」を想定していた。近年の地震の頻発や、東日本大震災などの記憶が影響しているとみられる。

防災グッズの困る点や悪いイメージとしては、「賞味期限の管理が面倒」が54.5%で最多となり、次いで「必要な量がわからない」が48.5%だった。備蓄食の定期的なチェックや入れ替えの手間が課題として浮かび上がった。

今回の調査から、防災グッズの準備状況には個人差があり、備えの重要性は認識されているものの、具体的な行動に移せていない人も少なくないことがわかった。災害はいつ起こるかわからない。自治体の防災ハンドブックなどを参考に、必要な物を揃え、定期的に点検・入れ替えを行うことが大切だ。