金沢医科大学病院がユビー生成AIを電子カルテ環境で全面利用へ Ubieが発表
Ubie株式会社は、金沢医科大学病院において医療従事者向け生成AIサービス「ユビー生成AI」の電子カルテ環境での全面利用が2026年10月より開始されると発表した。文書作成支援を中心に文章生成や音声認識など複数のAI機能を活用し、病院職員の業務負担軽減を図る。これにより、職員が患者と向き合う時間をより多く確保できる環境の実現を目指すとしている。
導入の背景と目的
2024年4月に医師の働き方改革(時間外労働の上限規制の適用)が施行されるなど医療環境が変化するなか、医療現場では医療の質を維持しながら業務負担軽減と患者に向き合う時間の確保を両立する仕組みづくりが求められている。特に診療記録や説明文書、会議資料などの作成は正確性が求められる一方、医療従事者が患者と直接向き合う時間を圧迫する要因の一つとなっていた。
1974年に開院した金沢医科大学病院は、北陸地域の高度急性期医療を担う特定機能病院として38診療科・807床を有し、日々約1,100人の外来患者の診療にあたっている。同院は医療従事者の働きやすい環境づくりと医療の質向上に向けて医療DXを積極的に推進しており、文書作成業務などの負担を軽減して患者ケアにより多くの時間を充てられる体制を整えるため、「ユビー生成AI」の導入に至った。
「ユビー生成AI」は、文章生成・音声認識・画像認識・文章検索(RAG)など複数のAI機能を、電子カルテ端末に加えてスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末から利用できる医療従事者向けサービスである。金沢医科大学病院では臨床業務に加え、研究関連や事務部門の効率化にも期待を寄せている。
導入にあたっては、臨床業務に携わる医師・看護部門と事務部門でそれぞれワーキングを立ち上げて準備を進めた。2026年7月からは患者情報を入力・利用しない大学のインターネット環境で試用を開始し、患者情報を取り扱う電子カルテ環境向けの電子カルテ版を整備したうえで、2026年10月より電子カルテ環境での全面利用を開始したとしている。
同院の大黒 正志病院長は、電子カルテ環境での全面利用を通じて患者情報を安全に取り扱いながら業務効率化を推進できると期待を示したうえで、「医療従事者が本来の専門性を発揮できる環境を整えることで、医療の質を向上させ、患者さんの満足度向上につなげてまいります」とコメントしている。
安全な利用体制と今後の展開
生成AIは業務を補助するものであり、医療上の判断や記録内容を自動的に確定するものではない。大学のインターネット環境では患者情報を入力・利用せず、電子カルテ環境で利用する場合も院内の認証・アクセス権限や情報管理ルールに基づき、業務上必要な範囲に限定して利用する。さらに、AIが作成した内容は職員が原情報と照合して確認するなど、院内ルールと職員教育のもとで安全かつ適切な運用を徹底する方針である。
今後は電子カルテ環境での全面利用開始後、利用人数や利用業務、文書作成時間の短縮効果、患者へのサービス向上効果などを継続的に評価し、利用範囲や運用方法の改善を図る。両者は病院職員の業務負担軽減を進めるとともに、医療DXの推進に向けて協力していく姿勢を示している。
関係機関の概要
金沢医科大学病院
- 所在地:石川県河北郡内灘町大学1-1
- 開院:昭和49年(平成6年4月に北陸地方最初の特定機能病院に指定)
- 規模:38診療科、807病床、職員約1800名
- 公式サイト:https://www.kanazawa-med.ac.jp/~hospital/
Ubie株式会社
- 所在地:〒103-0023 東京都中央区日本橋本町三丁目8番4号 日本橋ライフサイエンスビルディング4 5F
- 設立:2017年5月
- 代表者:共同代表取締役 医師 阿部 吉倫・共同代表取締役 久保 恒太
- URL:https://ubie.life
- 主な実績:「ユビー生成AI」は2026年9月時点で大学病院を含む160病院超、シリーズ累計で全国47都道府県・1,800以上の医療機関に導入。第三回日本サービス大賞で「厚生労働大臣賞」と「審査員特別賞」、2024年12月に「生成AI大賞2024」で特別賞と優秀賞、「日本スタートアップ大賞2026」で「厚生労働大臣賞(医療・福祉スタートアップ賞)」を受賞。
本記事はUbie株式会社の発表をもとに作成されています。
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