東レ三島工場がフライングダックシステムを導入 初月から調達コスト削減
株式会社Flying Duckは、東レ株式会社の主要拠点である三島工場において、エネルギー運用を支援する「フライングダックシステム」が導入されたと発表した。同システムは大規模製造業におけるコストダウンや脱炭素、安定供給・経済効率性・環境適合からなる3E貢献を支援する。導入初月から電力調達コスト削減および市場価格に応じた売電の効果が確認されたという。
導入の背景と複合工場におけるエネルギー課題

静岡県三島市に拠点を置く東レ株式会社(代表取締役社長:大矢 光雄)の三島工場は、繊維、フィルム、医薬品など多岐にわたる製品を製造する同社有数の複合工場であり、大きなエネルギー使用規模を有している。電気や蒸気、圧縮空気、水などのエネルギーコストの上昇は製品価格に直結するため、安く安定した供給による製造原価の低減が求められていた。
こうした背景のもと、太陽光発電の普及に伴って発生する昼間の時間帯の余剰電力を活用し、コスト削減に寄与するフライングダックシステムの導入に至った。
数理最適化による電力調達コストの低減

フライングダックシステムは独自の数理最適化アルゴリズムを用い、複雑な電力市場価格と工場側の設備仕様や生産計画を組み合わせて電力の売買両面から最適化を図る仕組みを持つ。この仕組みにより、導入初月から電力調達コスト削減および市場価格に応じた最適な売電の効果が数値として現れた。
三島工場ではシステムに必要なデータを連携させるため、動力部門と生産部門が一体となって運用を定着させた。
現場の一体運用と今後の展望
東レ三島工場の担当者によると、市場の余剰電力を生かした調達最適化と自家発電設備の余力を生かした売電の組み合わせにより、導入初月からコスト削減効果が示されたという。導入にあたって生産計画の精度向上が求められたものの、動力部門と生産部門が一丸となって取り組んだことで、社内でも評価される体制が築かれたとしている。
株式会社Flying Duckの代表取締役を務める八木 賢治郎氏は、初月から製造原価の低減という成果に貢献できたことに触れ、今後も製造業の競争力強化と脱炭素社会の実現に貢献していく姿勢を示している。
株式会社Flying Duckの概要
- 所在地:静岡県三島市南本町13-41 石井ビル4階
- 代表者:代表取締役 八木 賢治郎
- 事業内容:数理最適化技術を用いたエネルギー運用システムの開発、電力最適化シミュレーション事業
- 会社HP:https://www.flying-duck.co.jp/
- 事例紹介HP:https://www.flying-duck.co.jp/business/business_customer
- 採用HP:https://www.flying-duck.co.jp/recruit
本記事は株式会社Flying Duckの発表をもとに作成しました。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



