京都の「いけず文化」を体験、「この先いけずな京町家」開催

京都の「いけず文化」を体験できるイベント「この先いけずな京町家」が、2025年1月25日と26日の2日間、京都市の老舗扇子屋「大西常商店」にて開催される。参加者は、大西常商店4代目の大西里枝氏が演じる「いけず女将」の住む京町家を訪問し、女将の何気ない一言の裏に潜む本音を読み取り、適切な行動をとることが求められる。

イベントは、最大4人1組のグループで参加し、1時間を超えるか、5回目の訪問で「ぶぶ漬けでもどうどすか?」と言われてしまうと失格となる。京町家は「玄関」から「茶室」まで主に4つのエリアに分かれており、「いけず」を読み解くことができればさらに奥のエリアに案内してもらえる。

会場となる大西常商店は、築150年の京町家で、紅殻格子や三和土など本来の京町家の特徴が残されている。また、イベントでは京都人の実体験をもとに作成した「いけず」を26種類用意しており、臨場感あふれる「生きたいけず文化」を体験できる。

主催者は、これまで「いけず文化を観光資源にする」という目的のもと、様々な京都の方と協力して、いけずな言い回しをマナー啓発に活用した「いけずステッカー」や、いけずをゲーム感覚で楽しめる「京都人狼」といった商品開発を行ってきた。近年、地域のつながりが弱まり「いけず文化」は失われつつあるが、このイベントを通して”京都的な日常会話”をフォーマット化し、後世に継承していくことが狙いだ。

料金は5,500円(税込)で、抹茶と和菓子が付く。チケットは、専用サイトで販売され、売り切れ次第販売終了となる。また、会場ではオリジナルコースター10枚セットを1,650円(税込)で販売しており、イベントに参加しない方でも購入可能だ。

valvix

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