ITエンジニアの59.6%がコードを書く力以外の能力にキャリア不安と回答
株式会社スーパーソフトウエアは、現在ITエンジニアとして従事する27~59歳の男女1,265人を対象に実施した、生成AIの普及を踏まえたキャリア不安と今後重要性が高まる能力についての調査結果を発表した。調査によると、全体の59.6%が「コードを書く力以外の能力を身につけなければ、今後のキャリアが不安」と感じていることが明らかになった。AIの利用頻度が高い層ほど不安を感じる割合が高い傾向にあり、ほぼ毎日利用する層と利用経験がない層では70.7ポイントの差が生じている。
AI利用頻度が高い層ほど顕著になるキャリア不安
生成AIの普及を踏まえ、コードを書く力以外の能力を身につけなければ今後のキャリアが不安だと感じるか尋ねたところ、「強く感じる」が19.1%、「ある程度感じる」が40.5%となり、合算で59.6%が不安を感じていると回答した。一方、「あまり感じない」は22.3%、「まったく感じない」は8.7%、「わからない」は9.4%だった。
業務でのAI利用頻度別に見ると、不安を感じている割合(「強く感じる」「ある程度感じる」の合計)は、ほぼ毎日利用する人で85.6%、週に数回利用する人で71.8%となった。これに対し、月に数回利用する人は36.5%、試したことはあるものの現在はほぼ利用していない人は31.5%、利用経験がない人は14.9%にとどまった。ほぼ毎日利用する人と利用経験がない人の差は70.7ポイントとなり、統計的にもAI利用頻度とキャリア不安の回答に関連が見られた(Cramér’s V=0.530、p<0.001)としている。

今後重要性が高まる能力は「AIへの指示」や「出力の見極め」

今後重要性が高まる能力について最大3つまで選ぶ複数回答で質問したところ、最も高かったのは「AIに適切な指示を出す力」で34.8%だった。次いで「AI出力を見極める力」が29.2%、「最新技術を学ぶ力」が24.1%、「何を作るべきか整理する力」が17.8%、「コードを書く力」が15.0%と続いた。
従来の実装力に加え、AIを活用する技術やその結果を判断する力、技術変化を学び続ける姿勢が求められている傾向がうかがえる。

日常利用者ほど「コードを書く力」も重視する傾向
AIの利用頻度別では、今後重要性が高まる能力の捉え方にも違いが見られた。「コードを書く力」を選んだ割合は、ほぼ毎日AIを利用する人で24.3%に達した一方、週に数回利用する人で13.3%、月に数回利用する人で9.0%、試したことはあるものの現在はほぼ利用していない人で8.5%、利用経験がない人で9.1%となった。
また、「AIに適切な指示を出す力」は、ほぼ毎日利用者で40.6%、週に数回利用者で39.8%、月に数回利用者で36.5%、現在ほぼ未利用者で20.8%、利用経験なしで18.9%だった。「最新技術を学ぶ力」についても、ほぼ毎日利用者で32.5%、週に数回利用者で29.9%、月に数回利用者で17.3%、現在ほぼ未利用者で10.0%、利用経験なしで8.6%となっている。
同社東京オフィス代表の船木俊介氏は、AIはエンジニアの可能性を広げるために積極的に活用すべき技術であるとした上で、「コードを書く技術は引き続き重要です。AIへの指示、出力の判断、新しい技術を学び続ける力を重ねることで、エンジニアの価値はさらに広がります」とコメントしている。
調査概要
- 調査名:生成AI時代のITエンジニアに関する調査
- 調査対象:現在ITエンジニアとして従事する27~59歳の男女
- 調査期間:2026年8月17日〜2026年8月19日
- 調査方法:インターネット調査
- 調査ツール:Freeasy(運営:アイブリッジ株式会社)
- 回収数:1,320件
- 有効回答数:1,265件(回答品質の確認後)
本記事は株式会社スーパーソフトウエアの発表をもとに作成しています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



