リサール酵産、カルスNC-Rでい草畳の分解・土壌還元を確認
リサール酵産株式会社は、山林への大量不法投棄などが社会問題となっている古い畳に着目し、自社の複合微生物資材「カルスNC-R」を活用した分解・土壌還元実験を行った。実験の結果、現代の畳に多く使われる合成素材は分解できないものの、「い草」を原料とした自然由来の畳に関しては、微生物群によって分解が進み土へ還せることが確認された。処分費用や不法投棄に悩む廃畳を有機資源として再利用する取り組みを通じて、環境負荷の軽減と持続可能な循環型社会の実現に貢献していくとしている。
背景にある廃畳の不法投棄問題
近年、処分費用の負担や回収場所の不足を背景に、畳の不法投棄に関するニュースが各地で報じられている。山道に放置される「畳1,800枚」のような大量投棄は土地所有者や自治体に多大な迷惑をかけるだけでなく、重大な環境破壊を引き起こす社会問題となっている。
本来、畳に使われる「い草」などは植物由来の有機物である。捨てればゴミになってしまうものを土づくりに活かせる資源に変えられないかという考えから、同社は微生物の力を応用した古い畳の分解実験に着手した。
実験の概要と検証結果
複合微生物資材「カルスNC-R」は、もみ殻や米ぬか、落ち葉、野菜残渣など多様な有機物を分解し、土壌づくりに活かす製品として用いられている。
今回の実験では、畳を資材とともに土中・堆肥化環境へ導入し、その分解過程を検証した。その結果、現代の畳に多く使われる化学繊維やポリエステル等の合成素材は分解できないものの、昔ながらの「い草」を原料とした自然由来の畳に関しては、「カルスNC-R」の微生物群によって着実に分解が進み、土へ還すことが可能であると確認された。
素材の見極めと今後の展望
実験を通じて、伝統的な「い草」をはじめとする自然由来の素材で作られた畳であれば、「カルスNC-R」の微生物の力によって土へと還せることが示された。現代の畳には化学繊維などが使われているものも多いため、すべての畳がそのまま分解できるわけではないが、素材を見極めることで「捨てればゴミ」になるものを「活かせば資源」に変えられる手応えを得られたとしている。
同社は本取り組みを直ちに新たな事業として展開することを目的としているわけではないとしつつ、「捨てればゴミ、活かせば資源」という企業理念のもと、地域や環境が抱える課題に対し、微生物の可能性をもって応えていく姿勢を今後も大切にしていくとしている。
リサール酵産株式会社(本社:埼玉県さいたま市、代表取締役:飯川 隼斗)の会社情報は以下の通り。
- 法人名:リサール酵産株式会社
- 代表者:飯川 隼斗
- 所在地:埼玉県さいたま市北区宮原町2丁目110-12 リラ第3ビル3階
- 設立:1986年5月20日
- 事業内容:生物系土壌改良資材・発酵促進資材の製造販売、微生物の培養研究
- URL:https://www.resahl.co.jp/
本記事はリサール酵産株式会社の発表をもとに作成されています。
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