2025年大阪・関西万博、シンガポールパビリオン「ドリーム・スフィア」の外観が完成
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のシンガポールパビリオンの目玉となる「ドリーム・スフィア」と呼ばれる赤い球体の外観が完成した。高さ約17mのドリーム・スフィアは、約1万7千枚のリサイクルアルミニウムを使用した赤いディスクで覆われており、シンガポールが「小さな赤い点(Little Red Dot)」と呼ばれることからインスピレーションを得ている。
オン・エンチュアン駐日シンガポール共和国大使は、ドリーム・スフィアがイノベーティブ、サステナブル、レジリエントを特徴とするシンガポールを体現していると述べた。また、シンガポールパビリオンは、シンガポール・グリーンプラン2030のようなイニシアチブをはじめ、シンガポールの未来へのビジョンを紹介するだけでなく、より持続可能な未来に向けて、夢を一緒に描き、パートナーシップを育む、国を超えたコラボレーションのプラットフォームとしても機能するという。
建築・デザインを担当するDPアーキテクツ CEOシア・チー・ホアンは、シンガポールパビリオンのデザインを通じて、持続可能で住みやすい未来の実現可能性を紹介していると述べた。リサイクル素材のディスクの使用や太陽光発電パネルの設置、点滴灌漑の採用など、サステナビリティへの取り組みが随所に見られる。
シンガポールパビリオンは、「ゆめ・つなぐ・みらい(英語:Where Dreams take Shape)」をテーマに掲げ、没入型のアートインスタレーションで五感を刺激するようにデザインされている。物語は大きく3つの章に分かれ、シンガポールの発展の歴史や自然との持続可能な共生の取り組み、夢が形になるインタラクティブな展示などが楽しめる予定だ。