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学生フォーミュラ日本大会でHIT Formula Projectが初の特別賞1位

Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)で2026年8月2日~7日に行われた「学生フォーミュラ日本大会2026」に、広島工業大学の学生プロジェクト「HIT Formula Project」がICV(内燃機関)クラスで出場した。同チームはチーム史上初となるMathWorks賞1位と最軽量化賞を獲得したほか、日本自動車工業会会長賞を受賞した。総合得点は427.33点でICVクラス68チーム中21位となり、チーム史上最高となる総合得点および順位を記録した。

旋回性と走行安定性の両立を目指した新型マシン「CR-26」

HIT Formula Projectは、学生が主体となって小型レーシングカーの企画から設計、製作、走行試験、評価までを行うプロジェクトで、2009年から学生フォーミュラ大会に出場している。設計や加工技術に加え、コスト管理やプレゼンテーション力を含むものづくりの総合力を身につけることを目的に活動を続けている。

2026年度は「高い旋回性能と安定性を両立したマシンで学生フォーミュラ日本大会総合得点550点以上を果たす」という目標のもと、前年の車両「CR-25」をベースに新型車両「CR-26」を開発した。軽量・コンパクトという基本コンセプトを維持しながら旋回性と走行安定性の両立を重点テーマに据え、6月16日にはチーム史上最も早いシェイクダウンを実施した。7月にはJSAE関西支部の合同走行会へ初参加するなど、大会に向けた走行試験を重ねて臨んだ。

最先端解析の導入と参加車両中最軽量177.1kgの達成

CR-26の開発では、ドライバー乗車時の前後重量配分を約50:50に設定したほか、トレッド(左右のタイヤ間隔)を1180mmから1190mmへ拡大し、重心高を268mmから251mmへと低減させた。あわせてMATLAB/Simulinkを用いた車両運動シミュレーションを実施して車両性能の向上を図った。

さらに、フレームはCR-25の重量を維持したまま横曲げ剛性を7.2%、ねじり剛性を9.8%向上させた。吸気系にはCFD解析を取り入れ、サージタンクの圧力損失を41.6%低減させている。大会での測定では車両重量177.1kgを記録し、参加車両の中で最軽量となった。

走行競技をすべて完走しチーム史上最高成績を記録

大会において、MATLAB/Simulinkを活用したモデルベース開発の取り組みが評価され、チーム初となるMathWorks賞 1位を獲得した。加えて、車両重量177.1kgの達成により最軽量化賞を、耐久走行競技の完走により日本自動車工業会会長賞を受賞した。

競技では各種走行種目をすべて完走した。最終種目であるエンデュランス(耐久走行)では本田さんと實久さんがドライバーを務め、それぞれ5周ずつの計10周を走り切った。この耐久走行でのベストラップタイムはトップから僅か3.5秒落ちの11位を記録した。総合得点は427.33点、ICVクラス68チーム中21位となり、前年の365.11点、30位を上回る過去最高成績となった。

プロジェクトリーダーを務めた工学部機械システム工学科4年次生の大下晴矢さん(広島県立廿日市西高等学校出身/広島県)は、全員がチームとして柔軟に対応しポテンシャルを発揮して動的種目を走り切ることができたと成果を挙げつつ、目標の総合得点550点には届かなかったことにも触れ、さらなる成長への意欲を示した。

本記事は広島工業大学の発表をもとに作成。

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